JILPT「人材マネジメントのあり方に関する調査」
JILPTが「人材マネジメントのあり方に関する調査」を記者発表しました。
http://www.jil.go.jp/press/documents/20140723.pdf
いろいろと興味深い事実が明らかになっていますが、とりあえずここでは、無期契約化、多様な正社員化、というホットなテーマについて:
<4社に1社超が、向こう5年間で「無期契約の社員」割合が増加すると回答>(p4・図表2参照)
従業員全体に占める「無期契約の社員」割合の、向こう5年間の増減見通しは、「横ばいで推移する(増減はほとんどない)」とみる企業が30.7%となったものの、「現状より(やや)増加する(と思う)」企業も26.6%で4社に1社を超えた。<2割弱が「多様な正社員区分の新設(拡充)を検討し得る」と回答>(p6・図表4-1,4-2参照)
「多様な正社員」の可能性について、「新設(既にある場合は拡充)することを検討し得る」企業が19.1%となった。「宿泊業、飲食サービス業」や「金融業、保険業」「情報通信業」「生活関連サービス業、娯楽業」などでは4社に1社を超え、「1,000人以上」では3割強にのぼった。新設(拡充)を検討し得る理由としては(複数回答)、改正労働契約法への対応(44.3%)や、少子高齢化の中での労働力確保に対する危機感(42.7%)、非正社員からの優秀人材の確保(41.7%)などが多くあがった。
あと、これはなかなか微妙な結果。どう読むかは人によるかも知れないけれど。
<ミドルマネジャーに共通する資質は「ストレス耐性」や「顧客志向」「成果志向」など> (p17・図表15参照)
正社員ミドルマネジャーが、自身にあてはまると考える資質は、「大体のことは何とかなると考えている」というストレス耐性がもっとも高く、次いで、②顧客の満足を重視する、③誰が商品やサービスを使う人かを具体的に考える、④困難に直面しても耐えられる、⑤どんな責務でも最後までやり通し、とりかかったことは必ず終わらせる、などの順となった(該当指数の高い順)。総じて、「ストレス耐性」「顧客志向」「成果志向」といった共通点が浮かび上がった。
ストレス耐性ねえ。
« 新科目「公共」に労働法教育を | トップページ | 義理を欠くことの大切さ »
コメント