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2014年6月 6日 (金)

日本型雇用の綻びをエグゼンプションで補う試案@海老原嗣生

経済産業研究所(RIETI)のスペシャル・レポートとして、海老原嗣生さんの「日本型雇用の綻びをエグゼンプションで補う試案」という論文が載っています。

http://www.rieti.go.jp/jp/special/special_report/069.pdf

何が「スペシャル」なんだかよくわかりませんが、ことごとくピントを外した議論ばかりが横行しているこの世界では、中身がスペシャリーに良いものであることだけは確かです。

この海老原論文、42ページとかなりの長さなので、大見出しだけ並べると、

§0.はじめに:残業代の有無よりも大事なこと

§1.熟年日本人社員の耐えられないジレンマ

§2.日本型能力主義が生み出す長時間労働

§3.「途中から欧米型」に必要な要素

§4.実効性が高い運用ルールと誘導策

§5.今度こそ「失敗しない日本型変革」

と、わたしが『日本の雇用と中高年』で述べた話とも通じていることがうかがわれるでしょう。

個人的にはここ数日、例の長谷川ペーパー関係でわけわかめ状態の話を解きほぐす説明ばっかりやっている感じですが、今後はまずこの海老原さんの文章を読めと言いたい思いです。

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コメント

読みました。全く持って賛成です。

思うんですが、「ホワイトカラー・エグゼンプション」というネーミングが悪いと思うんですよね。
横文字できわめて分かりにくいので、政治家や経済団体にも趣旨を誤解されやすいし、マスコミにも印象をゆがめられる余地を生んでしまうので。

心ある医者が「成人病を生活習慣病に呼び名を変えれ」と運動した結果、名前が変わりました。
同じように、濱口先生や海老原先生など心ある学者が「わかりやすい名前に変えれ」と審議会などで政治家や厚労省に対し、静かに運動を起こしてほしいです。

どういう名前に変えればいいか?というのは、濱口先生や海老原先生等詳しい方の方がアイディア浮かびやすいと思います。(私には「残業時間制限制度」とかしか思いつきません汗)

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