紺屋博昭「労働行政のあっせん制度と裁判所の労働審判との地域的連携について」
鹿児島大学の紀要『法学論集』の第48巻第1号に、紺屋博昭さんの「労働行政のあっせん制度と裁判所の労働審判との地域的連携について」という論文が載っているのを見つけました。
あっせんの分析をしている私としてはこれは見逃せません。
という以上に、このノリノリの文体はどうしちゃったんでしょう・・・。
1 あっせんはつらいよ-労働行政のあっせんの現状とその問題点
「私より後に入ってきたバイトさんは、みんな店長と通じ合って勤務シフトがたくさん入るんです。私は全然入らないんですよ、悔しいですよ。落ち着いていられるもんですか、こんな悔しい思いしてここに来てるのに、『落ち着け』だなんて、あなた何様なんですか、そんな上から目線でよく落ちつけだなんて言えますね、私は母子家庭なんですよ!(そして泣く。以下永遠ループ)」
過日、とある労働局の紛争調整委員会委員として担当したあっせん過程での1シーンである。「申し訳御座いません」と力なく謝る私。何様でもございません。
いやまあ、これは冒頭のつかみでして、このあと労働紛争解決システムを考える上で重要な提起がされていきますのでご安心を。
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コメント
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紺屋博昭先生、鹿児島大学での労働法学会の懇親会でとっても面白い挨拶をしていた方ですね。紺屋先生らしい文章だと思います。
投稿: 塩見卓也 | 2014年6月 4日 (水) 12時22分