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2014年6月 4日 (水)

『労働組合法立法史料研究』(条文史料篇・解題篇)

Shiryo『労働組合法立法史料研究』(条文史料篇)(解題篇)がJILPTのサイトにアップされました。

http://www.jil.go.jp/kokunai/reports/report05.htm

労働組合法は、第二次大戦終戦直後の昭和20年10月11日に占領軍司令官マッカーサー元帥が幣原首相に日本民主化の5大改革のひとつとして提示した「労働組合結成の促進」に応じて、同12月に制定された。

この昭和20年労働組合法は、厚生省の中に設置された労務法制審議委員会において、占領軍の介入を受けずに起草されたものであるが、昭和24年に総司令部の意向により改正が加えられた。

本報告書は、厚生労働省に保管されているのが発見された昭和20年労働組合法(昭和20年12月22日法律第51号)および昭和24年改正労働組合法(昭和24年6月1日法律第174号)の成立過程の史料を、労働立法政策研究における有用性に鑑み、労働政策に関する有益な情報としてとりまとめた。

10月に静岡大学で開かれる日本労働法学会の大シンポのテーマは「労働組合立法史の意義と課題」ですが、そのための学習指定文献(笑)がこの資料集及び解題論文です。

史料のとりまとめについては、労働法研究者による「労働関係法令立法史料研究会(座長・渡辺章筑波大学名誉教授)」が、上記のように発見された立法にかかる原史料を網羅・復元し、時系列にしたがって整理する作業を行った。

Kaidai渡辺章先生は、前の労働基準法に引き続き、今回の労働組合法の立法史研究でもリーダーとして活躍されました。

その下で資料の読み解きをされたのは下記の方々です。

渡辺 章※ 筑波大学名誉教授

竹内(奥野)寿 早稲田大学法学学術院准教授

富永 晃一 上智大学法学部准教授

野川  忍 明治大学法科大学院法務研究科教授

中窪 裕也 一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授

和田 肇 名古屋大学大学院法学研究科教授

野田 進 九州大学大学院法学研究院教授

土田 道夫 同志社大学法学部・法学研究科教授

たまたま所用で中央労働委員会に行ったとき、渡辺先生が「大変なものが見つかったよ!」と興奮した面持ちで話しておられたことを思い出します。

とにかく、これに目を通さずに次回の労働法学会に出るのはモグリになりますのでよろしく。

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コメント

労組法史料研究をご紹介いただき感謝します。24年労組法については、はじめて、本当にはじめて全草案をそろえることができたと感慨を新たにしています。過日の学会の「特別講演」!!は、貴兄にとっては笑止の沙汰であったことでしょう。すでに集中力が途切れお聴き苦しいことだったとおもいます。秋の学会は、私も影ながら参加しているつもりで楽しみにしているところです。紹介をどうもありがとう。渡辺 章

わざわざこんなブログにいらしていただきありがとうございます。

その昔、地下の書庫で24年改正の原義ファイルをみつけて、国会待機の合間に読んでいた頃を思い出します。

EUについては、今年面白い報告を某所でやる予定です。

それはそれとして、早稲田大学の商学部にある金子美雄さんの資料のなかには彼が委員会に参加したときの書き込み資料が残っています。ぜひ、今度はその資料も使って下さい。手つかずで置いてあるはずです。

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