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野村浩子『定年が見えてきた女性たちへ』

4872906516野村浩子さんより『定年が見えてきた女性たちへ 自由に生きる「リ・スタート」のヒント』(WAVE出版)をお送りいただきました。ありがとうございます。

http://www.wave-publishers.co.jp/np/isbn/9784872906516/

突然ですが、拙著『日本の雇用と中高年』では、終わり近くで「中高年女性の居場所」という節を設けて、かつての女子結婚退職制とか女子若年定年制の話をねちっこく書いていますが、ではその後どうなったの?という話が抜けてて、いきなり主婦パートの話で締めくくられていて、これって肩すかしじゃん!と怒りを感じられた方も多いのではないかと思います。

そこは、意識してました。意識してたけど、書きようが難しくて、あえて言えば逃げたんですね。

そう、昔の「そもそも中高年女性を会社メンバーとして想定しない日本型雇用システム」が、外部からの圧力で一定程度変容して、今ではかなりの数の、「定年を迎える女性たち」「定年が見えてきた女性たち」がいるようになってきています。

でも、その姿を♫ありのままに♫描き出すのは結構難しい。マスコミも政府も、ややもすれば上澄みの世界で活躍している女性の話ばかりやりたがるけれども、それでは話がつながらない。なにより、中高年男性たちとどこが同じでどこが違うのか、それは私には手が出ないなと思ったんですね。

そこをさまざまな中高年女性たちの実例を挙げながら描き出しているのが本書です。

・・・なにしろ、会社の中で働き続ける女性としては、自分たちがパイオニア。社内を見渡しても、定年を迎えた女性はまったく見当たらないか、数えるほどしかいない。定年まで勤め上げる女性のロールモデルが見つからないのだ。

私自身、職場で女性の先輩が定年を迎えるに当たり送別会をした経験は、これまで一度しかない。事務や経理の職でこつこつと地道に仕事をしてきた先輩だった。・・・「そうか、定年まで勤める女性もいるんだなあ。60歳までの道のりには、いろんなことがあったのだろう」と思いを巡らせたものだ。しかし、身近に同じ職種で定年まで勤め上げた女性の先輩はほとんど見当たらない。私と同様、多くの女性たちもまた先輩の背中が見えないと思っているのではないか。

2箇所ほど、拙著から引用していただいているところもあります。

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