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これ本当にこんな風に考える人がいるんだろうか?

ありすさんの素朴な疑問

https://twitter.com/alicewonder113/status/477396838480224256

これ本当にこんな風に考える人がいるんだろうか?でもいるから困ってるのか/“あたかも労働時間規制を外せば自由気ままに働けて、仕事と育児の両立もできるようになり、マミートラックも解消するなどという奇妙な議論すらいまだに出回っている”

そんなおバカな人がいるというのはまったく信じられないんだけど、他のことでもいろいろ信じられないような考え方をする人がいっぱいいるからなぁ……

つ、

http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/old/publication/2005/1221/item051221_02.pdf(規制改革・民間開放の推進に関する第2次答申)

1 少子化への対応等

(1)仕事と育児の両立を可能にする多様な働き方の推進

【具体的施策】

① 労働時間規制の適用除外制度の整備拡充【平成17 年度中に検討、18 年度結論】

我が国の労働法制は、これまで労働時間の拘束を受ける労働を典型的な働き方として、これを保護すべきものと考えてきた。しかし、経済社会環境の変化に伴い、多様な働き方を選択する労働者が増える中で、ホワイトカラーを中心として、自らの能力を発揮するために、労働時間にとらわれない働き方を肯定する労働者も多くなっており、自己の裁量による時間配分を容易にし、能力を存分に発揮できる環境を整備するためには、そうした労働時間にとらわれない働き方を可能にすることが強く求められている。また、こうした労働者の範囲は、一義的に定めることが困難であり、制度設計に当たっては、労働者保護の確保に加え労使自治を尊重する観点から検討する必要がある。
以上の観点から、アメリカにおけるホワイトカラー・エグゼンプション制度等を参考にしつつ、現行の専門業務型及び企画業務型の裁量労働制の対象業務を含め、ホワイトカラーの従事する業務のうち裁量性の高い業務については、労働者の健康に配慮する措置等を講ずる中で、労働時間規制の適用を除外する制度について、その検討を着実に進め、結論を得るべきである。その際、深夜業規制の適用除外についても、労働者の健康確保に留保しつつ検討を行い、結論を得るべきである。
さらに、労働時間規制の適用を現在除外されている管理監督者についても、適用除外制度の在り方の検討を進める中で、併せてその範囲の見直しを検討するとともに、深夜業規制の適用除外について、管理監督者の健康確保に留意しつつ検討を行い、結論を得るべきである。

なぜか、「労働時間規制の適用除外制度の整備拡充」が「仕事と育児の両立を可能にする多様な働き方の推進」に役立って、「少子化への対応」になるという理屈が、政府の中枢で堂々と語られていたわけです。

今年になっても、

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/skkkaigi/goudou/dai4/siryou2.pdf(個人と企業の成長のための新たな働き方 2014年4月22日産業競争力会議 雇用・人材分科会主査 長谷川閑史)

Ⅱ.個人の意欲と能力を最大限に活用するための新たな労働時間制度

1. 働き方改革の目標と働き方に対する新たなニーズ

子育て・親介護といった家庭の事情等に応じて、時間や場所といったパフォーマンス制約から解き放たれてこれらを自由に選べる柔軟な働き方を実現したいとするニーズ。特に女性における、いわゆる「マミー・トラック」問題の解消・・・

上記のような働き方に対する新たなニーズに対応し、目標を達成するためには、一律の労働時間管理がなじまない働き方に適応できる、多様で柔軟な新たな労働時間制度等が必要である。したがって、多様な個人の意思や価値観・ライフスタイル等に応じて柔軟に選択できる、職務内容・達成度等の明確化とペイ・フォー・パーフォーマンスを基本とする「創造性を発揮できるような弾力的な働き方が可能な労働時間制度」を構築すべきである。

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コメント

色々な人間の色々な思惑が合わさって、出来上がったのでしょうね。一人の人間の考えとすると、「おバカ」になりますが、複数の人間の考えを適当に混ぜ込んだものと考えると、別におかしくもないわけで。もととなった人間ひとりひとりの考え自体は、ある程度筋が通っているのでしょう。

組織の行動を精神分析にかけると「分裂病患者」という診断がでる、という話があります。マイケル・ムーアの映画がソースだったと思いますが。実際、組織は複数の人間によって運営されているのだから、そうなるだろうと思います。

結局、議論をひとつのコンセプトでうまくまとめることができなかったということなのでしょうけど。

投稿: IG | 2014年6月15日 (日) 03時22分

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