朝日読書欄に簡評
本日の朝日新聞の読書面の「新書」紹介欄に、『日本の雇用と中高年』(ちくま新書)が簡単に紹介されました。
http://homepage3.nifty.com/hamachan/20140603123254561.pdf
終身雇用、年功序列賃金以外にも、日本型雇用システムの特徴には、定期の新卒一括採用、職務の定めのない雇用契約などが挙げられる。現在の制度に至るまでの雇用政策の流れをたどり、どんな制度が望ましいかを探る。欧米では雇用調整で若年から失業するが、日本では中高年が先で、再就職も難しい。雇用問題でも日本はガラパゴスみたいだ。
やや唐突に「ガラパゴス」という言葉が出てきますが、本書で「ガラパゴス」という言葉を使っているのは、この紹介文とはちょっと文脈が違って、
・・・高齢者をめぐる雇用と年金(社会保障)の関係は、世界的にはもはや誰も疑問を呈する人がいないくらい一致した結論が出ている政策なのですが、なぜか2000年代以降の日本では、近視眼的な議論が横行するという言葉の真の意味でのガラパゴス状態が続いています。そういうガラパゴス評論家にまず退場してもらうことが、日本の言論を健全化するための第一歩と言えるでしょう。
等という文脈でです。一応念のため。
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