『若者と労働』にamazonレビューその他
amazonカスタマーレビューに「izagon」さんのレビューがアップされています。「 就活、ブラック企業、ニートなど。若者の労働を巡る諸問題の背景が分かる」というタイトルです。
http://www.amazon.co.jp/review/R1KIB6YWZDH6JP/ref=cm_cr_pr_perm?ie=UTF8&ASIN=4121504658
現代の若者の労働をめぐる諸問題。就活、ブラック企業、ニートなど。
誰もが、異常な状況だと思っているんじゃないでしょうか。
年長者は「最近の若い者は」と言い、
若い人は「上の世代の非常識でこちらがバカを見る」と思っている。
本書は、こうした諸問題の背景にある、
ここ50年あまりの国内の経済状況・社会状況、
労働基準法をはじめとする労働法に判例、
学校教育と労働の関係などについて、とても明快な文章で説明しています。
著者の該博な知識、目配りのもと、煩雑にならずバランスよく提示されています。
誰かを悪者にする単純な図式化ではなく、「うまくいっていた」仕組みが、
社会の変化によってうまくいかなくなってきた、という認識のもとに、
漸進的な改善策を打ち出しているところもすばらしい。
若者達にも読んで欲しいし、就職を前にする子を持つ親にも読んで欲しいです。
人事部の方にも、若者達を自分の職場に迎える社会人にも、もちろん読んで欲しいです。
なお、読書メータにも「Hisashi Kato」さんの感想が
http://book.akahoshitakuya.com/b/4121504658
欧米のジョブ型社会と日本のメンバーシップ型社会という働き方の違いから、若者への教育政策に対してアプローチ。ジョブ型社会こそスキルのない若者が就職にとても苦労してしまう点、日本は幹部候補が明らかに増えすぎてしまう就職活動の在り方である点、よく理解できた。
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