第15 回福祉教育研修講座「若者と雇用-福祉分野で安心して働き続けるために-」報告
日本社会福祉教育学校連盟のサイトにそのニュースレター『学校連盟通信』No.67がアップされ、その中に、今年1月に開かれた第15 回福祉教育研修講座「若者と雇用-福祉分野で安心して働き続けるために-」の報告が書かれています。
http://www.jassw.jp/data_room/newsletter/letter67/10.pdf
1 月11 日と12 日、東洋大学白山キャンパスを会場に第15 回福祉教育研修講座が開催された。「若者の雇用」をメインテーマにし、「福祉分野で安心して働き続けるために」をサブテーマとして、初日は基調講演とパネルディスカッション及び情報交流会、2 日目は3 つの模擬授業と情報提供「高校における福祉教育の動向」が行われた。
濱口桂一郎氏は、2003 年頃まで日本に若者雇用政策が存在しなかった理由として、入社(メンバーシップ)型社会によって新卒定期採用方式が定着していたことをあげた。ヨーロッパのような就職(ジョブ)型社会では、人と仕事を結びつけるのは実績や資格だったために若者が失業に直面してきたこと、日本の労働法制は実はジョブ型であるにもかかわらず、日本の教育界では「人間力」育成のために職業なきキャリア教育を推進し、企業社会ではジョブなき成果主義や滅私奉公を期待してきたことが述べられた。このような中で、介護・福祉職はマイノリティではあるがジョブ型社会の拠り所になるかもしれないこと、ドイツのデュアルシステムと介護実習のしくみは近似していることが示唆された。パネルディスカッションを踏まえて、氏は、介護・福祉のような職種や職業専門教育が、特別な存在ではなくて当たり前と見られる社会にしなくてはならないとコメントされた。・・・
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