冬木糸一さんの拙著書評
SF評論を中心にされておられる冬木糸一さんのブログ「基本読書」で、拙著『日本の雇用と中高年』についてかなり詳しい書評をいただきました。
http://d.hatena.ne.jp/huyukiitoichi/20140510/1399736107
本書はずいぶんとわかりやすく過去とこれから先を整理してくれている一冊であり、読みおえると自分の現状や行末を俯瞰してみれるなかなかの良書。
自分がまさにその只中にいるからこそ現状の日本各所で見られる労働形態には違和感ばかり募っていき、かといって欧米の例を持ちだして「こうなれ!」と一点張りで押し付けてくるのも芸がない。そもそも今のひずみだってそれなりの利点があったからこそ選択されてきたものだ。なればこそ容易く全く違った文脈を持つ他国と同じようにできるはずがない。まずは過去を振り返って文脈をたどりどこからおかしくなったのかを一つ一つ点検していきよりよい、今から動きやすい方向へとだんだん舵を切っていくのが地味だが得策というものだろう。
この後、今後の日本社会の展望について意外に楽観的な予想を綴られますが、この点については人によっていろいろと異論のあるところでしょう。
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