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2014年5月24日 (土)

限定正社員推進論批判@酔流亭日乗

前にも私の議論について、ちゃんと議論の筋に沿いながら手厳しく批判をされた酔流亭日乗さんですが、学習会報告の一連のエントリで、再度私の議論に対する批判を展開されています。

http://suyiryutei.exblog.jp/22638831(限定正社員推進論批判 ~05/17学習会報告④)

推進の立場から最も説得力のある議論を展開しているのは、先ほども名前を出した濱口桂一郎氏でしょう。・・・

第一の点については、限定正社員(新一般職)のあまりに低い労働条件を押し上げていき、あまりに狭い登用の門を押し広げることでいくらかは果たせるかもしれないと私も考えます。・・・

問題は第二の点です。従来の正規雇用から一定の数が限定正社員に移るとすれば、残った人たちの少数精鋭化はこれまでより段違いのレベルで進むのです。それは現在以上に過労死を頻出させるような働き過ぎをもたらさないだろうか。
 自覚的なエリートならそれもやむを得ないと濱口氏は考えているようにも思われます。しかし、これまでだって過労死したケ-スの多くはどちらかといえば少数精鋭に含まれる労働者でした。自分で選んだ道なのだから仕方ないと言い切ってよいものか。また、従来の正規雇用と限定正社員との格差が甚だしく、後者の待遇が低いものであるなら(現実にそうですが)、養育費や住宅ローンを抱えていれば必ずしも精鋭労働者でなくとも従来の正規雇用にしがみつかざるをえません。そんな既得権はもうゆるされないのだと言って済ませていいのでしょうか。・・・

実はこれから明日大阪大学で開かれる日本労働法学会に出るために、そろそろ出発しなければならないので、いろいろとコメントしたいことはあるのですが、とりあえずご批判を紹介するだけにしておきます。

というか、最後で部分的な答えも書かれているんですけど(苦笑)。

 「希望者全員の格差なき正規雇用化」なんて言ったところで現実に不可能なのだから、今現在可能なことをやっていくしかないでしょう、というのが濱口氏の研究者としてのリアリズムなのでしょう。

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