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« 今野晴貴編著『断絶の都市センダイ』 | トップページ | 限定正社員推進論批判@酔流亭日乗 »

2014年5月24日 (土)

雑感

http://www.asahi.com/articles/ASG5R5CX8G5RUTFK00Z.html(「厚労省の仕事がオーバーワークではないか」野田聖子氏)

少子化・超高齢化社会になると、どうしても政策の主要な課題は社会保障に集中している。私が内閣府特命担当大臣の時に、厚生労働大臣が信じられないぐらいの想定問答集を持ってきた。予算委員会では財務相よりむしろ厚労相に質問が多かった。今も変わっていないし、むしろ増えた。厚労省の仕事がオーバーワークではないか。少しパターンを変えた方がいいのかなと言う気がする。国民の懸案事項は経済の次は社会保障、年金と続く。役所の仕事もかなり多くなっているし、議員立法も厚労省関係の福祉とか医療とか社会保障関係は多い。相当、仕事を増やしている。

かなり以前から、政治家やマスコミ関係の人が、霞ヶ関の業務の4割以上は厚労省マターじゃないかという声を聞きますが、実感でしょう。

問題は、それなら仕事の少なくなった役所の人員を減らして、仕事がやたらに増えたところを増やせばいいではないか、というごく当たり前の理屈がなかなか通らないことでしょう。

それこそ、仕事に人をつけるジョブ型じゃなくて、人に仕事を割り当てる日本的システムの弊害が露呈しているところかもしれません。

昔のように業界振興が天下国家の至上命題だった時代の省庁人員配置をそのままに、社会労働関係の増えた政策需要に対応しようとすると、一方にオーバーワーク、一方にアンダーワークという状態が生じてしまいます。

正確に言うと、仕事が減ったからといってもおとなしくしている役所もあれば、仕事がないと不安なのか、自分のところのジョブディスクリプション(○○省設置法)なんか無視して、よその役所の課題にばかり口を挟みたがる熱心な役所もあったりしますが、でも、それが当該課題をジョブディスクリプション上で所管する役所のオーバーワークの解消に繋がるかというと、逆にますます余計な仕事を増やすだけになったりするので、なかなか大変ですね。

単なる雑感です。

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コメント

>仕事がないと不安なのか、自分のところのジョブディスクリプション(○○省設置法)なんか無視して、よその役所の課題にばかり口を挟みたがる熱心な役所も

経産省聞いとるか

マシナリさんによる精密なコンファメーション

http://sonicbrew.blog55.fc2.com/blog-entry-614.html">http://sonicbrew.blog55.fc2.com/blog-entry-614.html

・・・・・・・・
とまあ、現状認識の薄っぺらさにおいて他の追随を許さないうさみ氏については拙ブログでも取り上げていましたが、
という、やることがなくてド素人の分際で専門家の分野に入り込んでドヤ顔で勝手なことを始めるいかにも経産省マインドの持ち主であるわけでして、総定員法の弊害というのはこういうことです。
こういう余計なことをしている省庁には、なぜ厚労省がオーバーワークになっているかなんて想像もつかないのでしょうけど、その根底には日本型のメンバーシップ的な雇用慣行も影響していそうです。


現職死亡率が一番高いのは厚労省
健康保険の収支が一番悪いのは厚労省
メンタル疾患が一番多いのは厚労省
職員数が一番削減されるのは厚労省

だと聞きました。

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前回エントリについてhamachan先生に「精密なコンファメーション」とご紹介いただきました。駄文を書き続けているとネタがたまってくるもので、うさみ氏のような薄っぺらい議論であれば昔書いたことでその薄っぺらさを示してあげることもできるのですが、実を言うと、うさみ氏のこのご指摘についてはちょっと考えるところがありました。 そんなわけで将来に対するコミットをなるべく軽くして、現在の解決可能な現...... [続きを読む]

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