青木健『ゾロアスター教』
ふと思いついて、青木健『ゾロアスター教』(講談社選書メチエ)を読んでみたのですが、今まで何となく抱いていたゾロアスター、というかツァラトゥストラへのすごい神秘的なイメージが、それほどたいしたことのない呪術師程度に下落したのが、最大の成果という感じ。
善悪二元論に基づき、カエルは悪い生き物なので、毎月カエルを殺す日を設けて、熱心にカエルをたたきつぶしてるとか・・・。
http://bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2584085
それで思い出したのが、今から40年ほど前に読んだ筒井康隆の「火星のツァラトゥストラ」。突如ツァラトゥストラブームに沸く火星に、地球からやって来たしょぼいゾロアスターが、芸能界でツァラトゥストラに仕立て上げられる姿って、実は近代ヨーロッパで何回も起こったことの喜劇的な繰り返しだったのですね。
アそれ ツァラトゥスータラタッタ ツラツラツイツイツイ……
何のことかさっぱり判らない人は、とにかく読んでみましょう。
« 日本過勞職場的新對策:職務型正職員工 | トップページ | 西谷敏他『日本の雇用が危ない』 »
コメント