『藁科満治オーラルヒストリー』
チーム梅崎(梅崎修+島西智輝+南雲智映)による労働オーラルヒストリーのシリーズも巻を重ね、今回は労働戦線統一の立役者の一人電機労連の藁科満治さんです。
当然のことながら、労働戦線統一に関わる話が半分以上を占めているのですが、それとともに興味深いのは、その前の、電機労連が職種別賃金を提起していた頃のお話しです。経営側が職務給への転換を主張していた頃、総評の主流派はもっぱら職務給反対だったのですが、むしろ西欧型の横断型職種別賃金を提起する人々もいて、労働界では電機労連がその中心だったのですね。
藁科氏自身も、1970年代初頭に、『個別賃金決定方式』という本を出したりして、このあたりはもう少し突っ込んで調べてみたいところではありますね。
あと、労戦統一関係では、労働界の人だけではなく、いろんな研究者とか、いろんな人が関わっているということもわかります。森田実さんという方がいて、今はほとんどもっぱら政治評論家という感じですが、70年代のクリティカルな時期には非常に重要な役割を果たしているようですね。うむ、梅崎さん、今度は趣を変えて、こういう労働界周辺の方々のオーラルヒストリーとかいかがでしょう。森田実さんとか、学生運動時代の武勇伝から始まって、結構面白い話がいっぱい出てきそうです。
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