山下和馬『ロスジェネ社員のいじめられ日記』
山下和馬『ロスジェネ社員のいじめられ日記』(文藝春秋)をお送りいただきました。ありがとうございます。
これ、ジャンルはノンフィクションとなっていますが、いや確かにまさしく事実を描いたノンフィクションなんですが、主役は8コマ漫画で、それに本人が解説をつけたものなんですね。
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163900322
就職氷河期にもめげず、某大手金融機関へ入社するもそこは、理不尽とパワハラあふれる愉快な職場だった!
ときに涙目になりながら、ノルマ地獄&暗愚上司と戦うがーー。
リアル「半沢直樹」ワールドに放り込まれた若造社員の命運や、いかに?
30代の元大手金融マンが、自らの体験を綴った話題沸騰ブログ「日系パワハラ」待望の書籍化!
ここに描かれたブラック感あふれる職場の姿は、ある部分は(程度の差はあれ)結構いろんな職場に共通するものですが、ある部分は「そこまでひどいの?」と絶句するようなところもあります。
この本の元になったブログはこれですが、
そこには、
この物語は作者の実体験に基づいたフィクションであり、実在の人物及び団体とは一切関係ありません、ということにしてください。
という注意書きが書かれています。「ということにしてください」ということですね。
ここに描かれた某金融会社の職場環境は確かに耐えがたい真性ブラックですが、でもこれなんか、ブラックじゃない企業でもある時期よく行われていたんじゃないでしょうか。
http://nikkeiph.com/resultism/
この漫画は本書85ページに載っています。
ブラック上司のえげつないブラックぶりは、是非本書を手にとって読まれることをお薦めします。
「うっそー」と思うか、「あるある」と感じるかで、あなたの会社のブラック度が測れるかもしれませんよ。
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