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2014年2月27日 (木)

宮本光晴『日本の企業統治と雇用制度のゆくえ』

宮本光晴さんの近著『日本の企業統治と雇用制度のゆくえ ハイブリッド組織の可能性』(ナカニシヤ出版)をお送りいただきました。奥付けを見ると3月20日発行とあるので、だいぶ早いフライングゲットになりますね。

http://www.nakanishiya.co.jp/modules/myalbum/photo.php?lid=1021

「失われた10年」以後の企業ガバナンスと雇用制度のあり方について、
詳細な調査をもとに従業員の行動を中心に考察。
アメリカ型でも従来の日本型でもない、ハイブリッド組織の可能性を提唱する。

目次は次の通りで、

序 日本経済の「失われた20年」

第1章 企業統治と雇用制度の変革

第2章 日本企業の多様性

第3章 成果主義と長期雇用のハイブリッドは有効か

第4章 日本の従業員は株主重視の企業統治を支持するのか

第5章 日本の企業統治の行方

第6章 日本の雇用制度の行方

第7章 日本企業の制度的進化

JILPTの2回にわたる企業調査と従業員調査をフルに使って、細かな分析をしていますが、全体としては「多様な資本主義」の問題意識に基づき、コーポレートガバナンスの変化と雇用システムの変化の関係を考察した本と言えます。

基本線は、長期雇用という点では日本型だが、成果主義という点ではアメリカ型の新日本型というハイブリッド(混血)型を展望するものですが、制度的補完性という観点からすると、それは安定的な均衡点である保障はありません。

まあ、ハイブリッド(混血)とかいうと、思わず例のジョージ・バーナード・ショーのジョークを思い出してしまいますが。女優の美貌とショーの頭脳を兼ね備えた子供が生まれるか、ショーの容貌と女優のおつむを兼ね備えた子供が生まれるか、というあれです。

もっとも、企業内で混血はしないけれども混住するというシナリオ(一国二制)もあり得て、私はその方が可能性が高いと思うのですが、宮本さんはあまり乗り気ではなさそうです。

いずれにしても、いろんな意味で議論の素材になり得る論点がたくさん詰め込まれていて、とてもここでは紹介しきれません。是非手にとって目を通されることを希望します。

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