『新しい労働社会』への書評
2009年の拙著『新しい労働社会』にも「読書メーター」で新たな書評がつきました。「うめい」さんです。
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/35090324
戦後確立した日本的雇用システムの特徴を「メンバーシップとしての雇用」の中に求めた上で、そこから導き出される日本の労働問題について広く突っ込んでいく。特に制度面、法制面では欧米との比較も多く、非常に参考になる一方、それが日本にそのまま適用できるものでもないことはよくわかる。本書中で著者が書くように「働くことが得になる社会」を実現するために、何をするべきか、非常に考えさせられる本だった。密度がとてつもなく濃いので、一度読んだだけでは把握できなかった内容も多かった。また読みたい。
「密度がとてつもなく濃い」というのは裏返していうと、薄い本にいろいろ詰め込みすぎて説明不足ということでもあるのでしょうけど、今進みつつある労働法制の見直しの議論について考える上でも、何かの役に立つことが結構書かれているはずだとおもっています。
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