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2014年1月31日 (金)

坂倉昇平『AKB48とブラック企業』

2012というわけで、昨晩話題に上がった坂倉さんの『AKB48とブラック企業』(イースト新書)が今日届きました。ありがとうございます。

http://www.eastpress.co.jp/shosai.php?serial=2012

ゼロ年代にミリオンセラーを連発しながら、労働問題を歌い続けるアイドルがいる。AKB48だ。作詞家・秋元康が手がけた歌詞の数々は、日本の労働をめぐる写し絵となっている。会社人間、格差社会、自由競争、就活、ブラック企業、雇用の流動化……。それはAKB48自体が、この国の雇用システムの再現でもあるからだ。本書は約五〇ものAKB48の楽曲を解説し、それらが日本の労働の現実に迫り、その改革を模索するワークソング(労働歌)であることを示す。AKB48を知ること、それは日本の雇用のリアルを知ることだ

たぶん、労働に関心のある系の人にとっては、あまりよく知らない名前とあまり聞いたことにない歌詞が次々に出てくる本なんですが、逆にAKB48はよく知ってるけれど・・・系の人にとっては、その歌詞や活動のあれこれが、見事な手際で「絵解き」されていくという本に見えるのではないか、と感じました。

AKBを論ずることがそのまま日本の雇用のあり方を論ずることになるという、坂倉さん以外には思いつかないようなアイディアを一冊の本にしてしまった暴挙が、ノンエリートの生き方を雄弁に唱道する本になっているところが憎いところです。

一番読まれるべきは、AKB48の彼女たちと同世代の若い女性たちだと思います。そこに届くようなマーケティング、よろしく。

 

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