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2013年12月19日 (木)

大三元さんの旧著書評

131039145988913400963大三元さんの「読書のあしあと」というブログで、4年前の旧著『新しい労働社会』に対して、かなり詳しい、そして大変に踏み込んだ懇切な書評をいただきました。

http://blogs.yahoo.co.jp/honestly_sincerely/64253753.html

まず、全体の感想として、

労働問題は歴史問題などと並んで感情的になりやすく、何を読んだらいいのかわからない問題の一つではないかと思うが、そんな中で本書は独自の分析に基づいて現代日本の労働問題を整理している好著だと思う。

単に規制緩和を主張するでもなく、「小泉改革は全て悪」のような左翼でもなく、ロスジェネに加担するでもなく、きちんと歴史的経緯を踏まえて独自の主張を展開している。
そのすべてに同意できるわけではないが、基本的な論点をおさえつつ平易に叙述されている本書は、現代の労働問題入門としても相応しいと思う。

と評していただいた上で、様々な問題に対する切り込み方について、個々の例を挙げながら、

その手並みは鮮やかで、主張もきわめてまっとうである。

と述べています。

最後の「職場からの産業民主主義」については、

これは確かに現実的な策かもしれないが、個人的に気になったのは、著者はユニオンなど企業の「外側で騒ぐ」タイプの組合運動ではなく、「内側から改革する」タイプの組合運動を推奨しているが、それを進めた組合員が企業の社員として評価されない現実をどうするのか、という点に全く触れていないこと。・・・

と疑義を呈されています。

ちなみに、既にコメントがついていて、

新聞の書評欄の文章のようですね。余裕が感じられます、

まさに、そういう雰囲気の漂う書評です。


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