東海林智『15歳からの労働組合入門』
毎日新聞の労働担当記者であると同時に、マスコミ文化情報労組会議議長でもある東海林さんの5年ぶりの著書です。
若年労働者が置かれた貧困の現場を告発しつつ、労働組合を通じて働く希望を取り戻す道を提示する画期的ルポルタージュ。
各章が一編ずつのルポになっています。タイトルは「・・・労働組合入門」ですが、序にあるように、労働組合法の解説書ではありません。
15歳からの労働組合入門-序にかえて
働く尊厳を取り戻すまで—派遣労働者と労働組合の出会い
ダブルワークの高校生—若者の就職をめぐる受難
学生ユニオンという希望—労働者の権利を学び、行使する
ストライキの復活—メトロレディースが立ち上がるとき
企業による殺人—過労死、そして遺族の闘い
人間としての価値まで奪われて—カフェ・ヴェローチェ雇い止め事件
心と体を破壊されて—労働規制緩和のゆがみと痛み
GSユニオンが職場を再建するまで—現場と仕事にこだわる男たちの闘いの記録
人らしく働かせろ—秋田書店景品水増し、不当解雇事件
一人で漂う若者たち—派遣労働者が仲間と支え合う道ブラック企業時代の労働組合—今野晴貴×神部紅×東海林智
巻末の鼎談は、とりわけ今野さんの現状分析の手さばきが冴えを見せています。
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