« 峰隆之・北岡大介『企業におけるメンタルヘルス不調の法律実務』 | トップページ | 企業は「ジョブ型正社員」を求めているのか?@All About News Dig »

著者特有の毒舌は健在だが・・・

Chukoアドバンスニュースのピックアップコラムで、拙著『若者と労働』が取り上げられています。

http://www.advance-news.co.jp/column/2013/11/post-440.html

労働政策研究の第一人者として精力的な活動を展開している著者が、若者の雇用問題に切り込んだ。ブラック企業、非正規雇用、限定正社員など、若者の雇用を巡る環境は激変しており、学生の就職活動にも少なからぬ影響を及ぼしているが、本書はこうした問題がなぜ起こっているのか、労働法制の歴史をからめながら解説している。・・・

ということで、このあと本書の内容を解説していきますが、その最後でこういう御批評が・・・。

・・・問題の所在が明確にならず、モヤモヤしたまま就活に苦労している学生にはぜひ勧めたい1冊だが、就活ノウハウ本のような「自己分析はこうせよ」といったたぐいの手軽な内容は一切ない。また、「さしあたっては何の役にも立たない、職業経験も知識も持たない若者」「学生の職業展望に何の利益ももたらさない大学教師」など、著者特有の毒舌は健在だが、それでも自身が認めるように、全体にこれまでの著作よりはるかに読みやすくなっている点は大いに評価できる。 (のり)

いやまあ、毒舌のつもりはなくって、ジョブ型社会との対比において、単に事実を淡々と描写しただけのつもりなんですが、それが毒舌に見えてしまうというところが、現代日本の姿を示しているということなんでせうか。

何にせよ、「全体にこれまでの著作よりはるかに読みやすくなっている」という評価は有り難い限りで、中央公論社の編集担当者の功績も大きなところがあります。

(追記)

ついでに、最近の拙著評を

http://www.amazon.co.jp/review/R6FZXV4XJY2V/ref=cm_cr_pr_perm?ie=UTF8&ASIN=4121504658&linkCode=&nodeID=&tag=

「さしあたっては何の役にも立たない」若者を生産する教育と、その若者を即戦力として扱おうとする「ブラック」企業のコラボが昨今の混乱を招いていることを、著者はわかりやすく書いております。
滅私奉公型の「メンバーシップ型正社員」はもはや持続不可能なところまできていると。そうであれば目指すのはどこなのか。
この本とともに同著者の日本の雇用と労働法 (日経文庫)を合わせて読めば、「限定正社員」に関する報道のおかしな点がきっとわかるようになるでしょう。

http://book.akahoshitakuya.com/b/4121504658

さらぽん メンバーシップ型とジョブ型かぁ…なるほど。法制と現実の乖離。いろんなことがつながってくるような気がするなぁ。

Junji Maruyama 名著です。濱ちゃん流石!

http://booklog.jp/item/1/4121504658

yuk1513 戦後日本の労働制度・慣習の歴史を見るのならばこれ。労働法の視点から見られる、EUとの比較も面白い

https://twitter.com/leftfly/status/394547553934385152

学びの場について、そういや濱口桂一郎『若者と労働』を最近読んだ。みんな大好き労働ネタについて、人材コンサル様のふわふわしがちな本に比べて、かちっと論じてる。気になるのは、ジョブ型へ移行するにしても、例えば”営業”は学生だと学びようがないでないかという点。

https://twitter.com/wassa8611/status/395554026512605185

濱口 桂一郎さんの「若者と労働」を熟読中。最近の雇用問題の要点がよくわかる。若年層の雇用対策がここ10年くらいでやっと制定されてきたという事実は知らなかった。読み終わったらまとめる。

https://twitter.com/tomoko_o/status/395659962581401600

「若者と労働」やっと読んでる。「社員」のくだりは、経済学部とかでは常識って書いてあったけど、本当ですか。全然知らなかった。

131039145988913400963さらに、4年前の『新しい労働社会』にも今なお新たな書評が・・・。

http://blogs.yahoo.co.jp/progre_sr/68330090.html(不特定社労士ブログ )

濱口桂一郎さんの「新しい労働社会 雇用システムの再構築へ」を読了しました。
感想は、一言で「もっと早く読んでおけば良かった」。

これは、労働問題に関わる者にとっての必読書です。

デフォルトルールとオプトアウト、勤務間インターバル制度、期間比例原則(プロ・ラータ・テンポリス)、フレクシキュリティ、職業的レリバンス(意義)、デュアルシステム、二つの正義(交換の正義と分配の正義)、ワークフェアまたはアクティベーション、社会的統合(ソーシャルインクルージョン)、メイク・ワーク・ペイ(働くことが得になるような社会)、産業民主主義やステークホルダー民主主義、ILOの三者構成原則などなど、刺激的なアイディアで一杯です。

http://www.amazon.co.jp/review/RVEYGWLIAHBQ7/ref=cm_cr_pr_perm(ハンス)

この本は読んでおいた方が良い。
特に第4章の「職場からの産業民主主義の再構築」は必読。

非正規雇用社員が正規雇用社員には守ってもらえない中、いかに資本と闘い、「権利のための闘争」をするか、鼓舞するように書いてある。

僭越ではあるが、マルクスの代わりに言おう。
全国の労働者よ、団結せよ!

http://spiro8600.blog.fc2.com/blog-entry-14.html(とある法学生のつぶやき)

かなりクオリティー高い。雇用、労働法制に関する歴史的経緯、背景等がかなり詳しく書かれている。従来の本では労働法の詳細についてあまり書かれている本が少なかった。さすが官僚出身というべきか。従来の年功序列型等の労働システムは高い経済成長のおかげで成り立っていた。現代において派遣などの非正規雇用が増えるのはある意味必然である。ただ単に非正規を無くせばいい、などの主張は全くもって建設的でない事が良くわかった。まず持って行うべき事は労働時間の絶対的上限の設定であろう。そのためには、労使関係の構造的再建が必要である。かなり読み応えのある本なのでもう一度読み直そうと思う。

112483さらに、一昨年の『日本の雇用と労働法』にも、

https://twitter.com/kamiyn/status/395956600461996032

「日本の雇用と労働法」漠然と持っていた自分の中の違和感、何故日本のサラリーマンは社畜となったのか、を読み解いてくれた素晴らしき書。元は会社の囲い込みだったとはいえ、戦時中の挙国一致体制を経て、労働組合が求めた結果というのが興味深い

|

« 峰隆之・北岡大介『企業におけるメンタルヘルス不調の法律実務』 | トップページ | 企業は「ジョブ型正社員」を求めているのか?@All About News Dig »

若者と労働」カテゴリの記事

コメント

「菊池桃子がやさしく語る「キャリア権」 「幸せになる権利」と職業の関係とは」という、面白い記事を見つけました。

「私は16歳から働いていますので、もしも、65歳定年の企業に勤めていたらなんと49年間、つまり半世紀も働くことになります。一方で、企業の寿命は20年とも30年ともいわれています。企業の寿命よりも働く人の勤続年数がずっと長い時代になっており、終身雇用もすでに現実的ではなくなっていると思います。」

「そのためには、企業や学校や国など社会全体で個人の職業キャリアを応援していきたいものです。」

http://www.j-cast.com/kaisha/2013/11/02187496.html


『学校』がちゃんと入っていますね。

投稿: NSR初心者 | 2013年11月 4日 (月) 08時53分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/3288/53800659

この記事へのトラックバック一覧です: 著者特有の毒舌は健在だが・・・:

« 峰隆之・北岡大介『企業におけるメンタルヘルス不調の法律実務』 | トップページ | 企業は「ジョブ型正社員」を求めているのか?@All About News Dig »