日雇い禁止、何のため?@朝日新聞「働く」
本日の朝日新聞の「働く」面に、「ゆれる派遣」連載の4回目として、「日雇い禁止、何のため? 主婦ら「どうやって働けば」」が載っています。石山英明記者の記事です。
http://www.asahi.com/articles/TKY201311210502.html
ワーキングプア(働く貧困層)を生む一因として批判され、昨年10月から原則としてできなくなった「日雇い派遣」。厚生労働省の審議会は、この規制のあり方についても、見直しをはじめている。規制の効果はなかったのか。・・・
夫がリストラされた40代女性など、何人かの例が述べられ、最後に、
・・・労働政策研究・研修機構の濱口桂一郎統括研究員は「規制を強化しても誰も幸せになっていないのではないか。労使双方に日雇いに需要があることを認めて規制を見直し、その上でセーフティネットの強化を考えるべきだ」。
と、わたくしも出てきます。
かつての自公政権時代に、日雇い派遣禁止論が飛び出して以来、繰り返し論じてきたことですが、非正規労働の最大の問題は、仕事が恒常的にあるのに契約だけコマギレにして反復更新する偽装有期の問題なのであって、仕事そのものが一次的臨時的なら契約も短期になるのは当たり前なので、そちらだけを目の敵にして禁止するなどというばかげた規制をすれば、記事にあるようなばかげた事態になるのは分かりきった話であったわけです。
こういうことはほっといて、偽装有期へのまっとうな規制に対してばかり目の敵にしたがる人々も山のようにいて、何かと疲れますね。
« 事業規制から派遣労働者保護へ@『Vistas Adecco』34号 | トップページ | 『若者と労働』のamazon書評 »
« 事業規制から派遣労働者保護へ@『Vistas Adecco』34号 | トップページ | 『若者と労働』のamazon書評 »
コメント