『労働の場のエンパワメント 日本の社会教育第57集』
『労働の場のエンパワメント 日本の社会教育第57集』が送られてきました。
http://www.toyokan.co.jp/book/b128364.html
成人の学習において、労働者/職業人として、状況の変革のために求められる様々な力が形成される過程、課題、展望を明らかにする。
目次は次の通りで、本論の冒頭にわたくしの「日本型雇用システムにおける教育と労働の密接な無関係」という文章が載っております。
序章 朴木佳緒留
第Ⅰ部 労働と教育のパラダイム転換
日本型雇用システムにおける教育と労働の密接な無関係 濱口桂一郎
「労働の場の学習」研究の視角 高橋 満
障害者雇用の展開と雇用以前の問題 ―障害者問題と労働の場のエンパワメント― 津田英二
労働・コミュニティからの排除と若者支援 ―社会教育へのひとつの問題提起― 乾 彰夫
1950年代における労働と教育をめぐる課題 ―宮原誠一生産教育論変転の今日への示唆― 田中萬年
第Ⅱ部 <働く場>の学習
保全工の学習と技能形成 ―労働内容の共通性からみた連帯の条件― 上原慎一
「協同労働」実践の今日的到達点と展望 ―ワーカーズコープ実践における労働観の変容過程― 大高研道
労働の場における排除と非正規専門職女性の力量形成の課題 ―図書館司書を事例に― 廣森直子
若年ホームレスの労働からの排除と生育家族の関連 野依智子
「田舎」の青年たちの労働と学習 ―地域青年団活動を通して― 田中潮・辻智子
結婚移民女性と就労支援 ―韓国の事例から― 朴 賢淑
第Ⅲ部 働くこととエンパワメントの展望
教養教育を通じたエンプロイアビリティの獲得 ―英国ラスキン・カレッジの女性学教育を事例として― 冨永貴公
職場のセクシュアルハラスメント防止対策を契機とする学習の現状と課題 小河洋子
労働組合運動における学習論の再検討 ―ジェンダーと省察的実践論の視点から― 平川景子
「新しい労働運動」における担い手の形成 ―過労死問題に対する社会運動を手がかりに― 池谷美衣子
若者自身の「NO」に何が必要か ―NPO法人POSSEの相談活動から― 川村遼平
<就労と学習>双方からの支援アプローチの特徴と意義 ―スウェーデン北部自治体の就労支援事業におけるエンパワメントのあり方に注目して― 鈴木尚子
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» 書評『若者と労働』(濱口桂一郎著 中公新書ラクレ) [酔流亭日乗]
『伝送便』誌今月号に寄せた文章を転写します。
今年の二月に東京、四月は大阪で開催された「新人事制度」学習会で報告をしたとき、その準備の一夜漬けで勉強になった本に濱口桂一郎氏の『新しい労働社会』(岩波新書)と『日本の雇用と労働法』(日経文庫)がある。著者の考え全てに賛同するのではないが、問題の本質的なところを掴んで提出してくれるのがありがたかった。その濱口氏の新著『若者と労働』は、いま話題の「限定正社員」について正面から論じている。そもそも「ジョブ型正社員」を提唱することで、この議論に先鞭をつけ... [続きを読む]
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