日本人、学歴高すぎ?@朝日 にコメント
今朝の朝日新聞の教育面に、「日本人、学歴高すぎ? 仕事に必要以上に「ある」・・・3割」という記事が載っていますが、
http://www.asahi.com/articles/TKY201310230447.html()日本人、学歴高すぎ? 仕事上の必要以上に「ある」3割
仕事に必要な学歴より、自分の学歴の方が高い「オーバー・クォリフィケーション」の状態にある人が日本では3割超-。経済協力開発機構(OECD)が発表した国際成人力調査(PIAAC)で、そんな結果が出た。23の参加国・地域で最多だった。・・・
この記事は具体的な数値データを並べた上で、2人の識者のコメントを載せています。
1人目は教育社会学者として、本田由紀さんが、
「学歴がスキルの水準を示す指標として機能していないことの表れではないか。高校や専門学校、大学教育の質が保証されておらず、同じ学歴でもスキルの分散が大きいのが日本の現状だ」
と述べています。
2人目は不肖わたくしが、
「日本では就職してから、仕事を覚えていくスタイルが一般的。企業は潜在力を求めるのでオーバー・クォリフィケーションの人が多くなる。一方、一度就職のシステムからこぼれ落ちると、それなりのクォリフィケーションがあっても発揮する場が与えられない社会構造になっている」
と述べています。
このコメントはやや言葉足らず気味ですが、拙著『若者と労働』に詳しくその社会構造の絵解きをしていますので、関心のある方は是非。
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