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2013年10月30日 (水)

女性が輝く社会のあり方研究会

本日、都内某所で女性労働問題について報告。

こういう内容で話しました。

「OL型女性労働モデルの形成と衰退とその後」

1 日本型雇用システムの「無限定正社員」は男性モデル
・職務、勤務地場所、時間の制限なく、企業の命令に従って働く(非ジョブ型)
・その代わり、新卒採用から定年まで雇用を保障する(メンバーシップ型)
・それを前提に若い頃から教育訓練して企業の色に育て上げる

2 それとは異なる旧式OL型女性労働モデル
・新卒採用から結婚退職までの短期的メンバーシップ
・男性無限定正社員の補助的業務(女房役)
・男性無限定正社員の嫁さん候補(社内結婚)
・それゆえ、四大卒は忌避、短大が良い

3 OL型女性労働モデルの衰退
・男女雇用機会均等法とコース別雇用管理
・無限定正社員モデルについてこれる女性のみの「総合職」
・それ以外の「一般職」・・・が辞めなくなってしまった!
・世知辛くも「一般職」の非正規への代替

4 ワーク・ライフ・バランスの笛吹けども・・・
・無限定正社員モデルにワーク・ライフ・バランスという文字はない
・育児休業というイベントの前後の日常は・・・
・短時間勤務の反対はフルタイム?オーバータイム?
・なのにもっと時間制約なく働けるようにせよという経営側の声
・無限定正社員か非正規かの究極の選択

5 男女共通のジョブ型正社員(限定正社員)
・不本意正社員からワーク・ライフ・バランスを求めて
・不本意非正規からそれなりの安定(仕事がある限り)を求めて
・不可能な「男並み」から可能な「男並み」へ

6 エリートモデルの女性「活用」論からの脱出を
(男女とも、エリート論はエリート論として区別して論じよう。ノンエリートを巻き込むのではなく)

実は、今まで労働の各分野について山のように書いたり喋ったりしてきていますが、女性労働問題プロパーを正面から取り上げたのはそれほどないんですね。

まとまったものとしては、『季刊労働法』に書いたこれくらいでしょうか。

http://homepage3.nifty.com/hamachan/olgata.html(OL型女性労働モデルの形成と衰退)

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コメント

働き方のモデルをいくつかあげていますが、雇用者の選択によって、働き方を選ぶことができればと思います。

雇用者と雇主の話し合いによって、キャリアコースを変更できれば、柔軟な働き方ができるのではないでしょうか?例えば、一般職から専門職へ、あるいは正規から短時間勤務へ、限定雇用から無限定雇用へ、という変更です。

会社は、キャリアコースをいくつか用意しておき、それぞれにラダーを決めておき、キャリアコースの変更に伴ってラダーのチェンジができればよいでしょう。

育児に時間を割きたいという時期は、正規から限定雇用型へ、仕事に専念できるようになったら、元の正規に戻るという具合です。

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