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安周永『日韓企業主義的雇用政策の分岐』の書評@大原社研雑誌

108030まだ大原社研のHPにアップされていませんが、法政大学大原社会問題研究所の『大原社会問題研究所雑誌』2013年9・10月号(659・660号)に、わたくしの書いた安周永『日韓企業主義的雇用政策の分岐 権力資源動員論からみた労働組合の戦略』の書評が載っております。

http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/oz/659-660/index.html

この本については、版元のミネルヴァ書房の説明を引きますと、

http://www.minervashobo.co.jp/book/b108030.html

雇用政策の相違はなぜ生じたのか。

長期雇用、年功賃金制度、企業内職業訓練制度という日本と韓国の雇用慣行が崩れている。こうした雇用慣行の変化にあたって、どのような政策が実施されているのか。本書は、日韓の雇用政策の変化を労働組合の在り方に求め、今後の日本の労働政治の方向性を探る。

ということで、

序 章 日本と韓国における雇用政策の相違とは
第1章 分析枠組の設定
第2章 政治経済的構造と経済政策の相違
第3章 アクター間の対立と労働組合の戦略
第4章 労働者派遣法の改正
第5章 非正規労働者の差別禁止に関する法規制
第6章 雇用保険法の改正
第7章 外国人労働者政策の変化
終 章 新たな労働政治に向けて

といった分野ごとに、その政治過程を細かく比較分析しています。

労働政策の政治過程論という、ほとんど手が付けられていない領域に、しかも比較分析で斬り込んだ意欲作です。

わたくしの書評は、日本の労働法政策について詳しく見てきた立場から、やや小姑的な因縁を付けてまで批判しているところもありますが、こういう新たな学問分野を切り開く上では、表面的に褒めてるだけではよくないという思いからですので、ご容赦たわまればと存じます。

ちなみに、同誌同号の特集は「ポスト震災を生き抜く」というシンポジウムの記録で、宮本太郎、神谷秀美、開沼博、杉田敦、保井美樹といった方々が出ています。

また、中野麻美さんの「雇用格差-その現在と未来」という講演録もあり、全体として極めて的確な認識を示していると思います。なお、中野さんが語っている「労務供給の多様化研究会」には、わたくしも呼ばれて喋ったことがあります。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-55bd.html(派遣の話)

日付が変わって今帰ったところですが、昨日、都内某所で某々な人々に派遣の話をし、その後様々な話をして参りました。

それ以上は、関係の方々に聞いてくださいね。

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