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2013年9月23日 (月)

生産性と賃金

金曜日に開かれた例の経済の好循環実現に向けた政労使会議ですが、そこに出された資料が官邸の関係ホームページにアップされてます。

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/seirousi/dai1/gijisidai.html

内閣府提出資料(経済・雇用環境の現状について)のほか、高橋進、樋口美雄両氏の資料が載っていますが、ここでは内閣府提出資料の中から、なかなか興味深いグラフを。

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/seirousi/dai1/siryou2.pdf

その7ページ目の下側です。

Pw


左から日本、ユーロ圏、アメリカについて、労働生産性(ピンク)、民間消費デフレータ(グリーン)、一人あたり雇用者報酬(ブルー)の折れ線グラフの傾きを見て下さい。

ユーロ圏もアメリカも、労働生産性の上昇よりもずっと高い傾きで賃金が上がっていっているのに、我が大日本だけは世界に隔絶して、労働生産性は上がっていっているのに、賃金は下がりっぱなしなんですね。

生産性基準原理などどこ吹く風と賃金が上がっていく欧米と、生産性基準原理など及びもつかないくらい賃金が下がり続ける日本・・・。

これはもちろん内閣府の役人の出した資料なので、この事実を淡々と示しているだけですが、いろいろと感想がわいているグラフではあります。

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コメント

このグラフが言いたいことは明らかで、「デフレ」を「労働生産性向上」で解決するのが無理筋だということなのでしょう。

需要が落ち込んでいるのに、供給側の効率だけあげても、人余りが加速して、デフレがいっそうひどくなるだけのこと。

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