久しぶりに外国人労働者問題について喋りました
本日、ブリティッシュ・コロンビア大学から東大の社会科学研究所に客員研究員として来られているコンラド・カリツキさんがJILPTまでいらして、日本の外国人労働者問題についてわたくしからいろいろとお話をする機会がありました。喋り続けて気がつくと2時間たっていたという感じです。
正直言って、五十嵐泰正さんから頼まれて『労働再審』の一冊の論文を書いてから4年になり、その後あまりこの分野に触れる機会がなかったので、喋りながら結構懐かしい思いがしましたね。
カリツキさんは、日本と韓国と台湾という東アジア3か国の外国人労働者政策の違いについて研究しておられるということです。これは確かに大変興味深い分野です。最近では、安周永さんが『日韓企業主義的雇用政策の分岐』の中で、日韓外国人労働者政策について比較をしていますが、初め日本型の研修制度で始めながら雇用許可制に移行した韓国を真ん中において、台湾の初めからかなりあからさまな労働力移入政策と対比させるとまた面白い絵柄が描けそうです。
なお、五十嵐さん編著の本は『労働再審2 越境する労働と移民』(大月書店)です。
また、同書の拙論文で省略した部分は、連合総研編の『経済危機下の外国人労働者に関する調査報告書 -日系ブラジル人、外国人研修・技能実習生を中心に-』 の拙論に含まれていますので、参考までに。
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