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2013年9月20日 (金)

大内伸哉さんの『若者と労働』評

Chuko大内伸哉さんが「アモーレと労働法」で拙著『若者と労働』を取り上げています。

http://souchi.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-9740.html

大内さんは一昨日、日本記者クラブの限定正社員に関する討論会に出られたようで、

安倍政権が成長戦略の一つとして導入を目指す「限定正社員」制度について以下の3人のパネリストを招き討論会を行った。
①鶴光太郎・慶應義塾大学教授(規制改革会議雇用WG座長として雇用制度改革を提起)
②大内伸哉・神戸大学大学院教授(専門は労働法。雇用問題について著書多数)
③藤田孝典・NPO法人ほっとプラス代表理事(非正規労働者などへの相談や支援に取り組む)
司会 日本記者クラブ企画委員 竹田忠(NHK)

私たち研究者にとっては常識的な話も多いのですが,このように新書でわかりやすく一般の人に解説することには意味があると思います。昨日の日本記者クラブの討論会でも,「パートナーシップ」型や「ジョブ型」という言葉が普通に使われていますし,鶴さんの話されていることは,濱口さんが言っていたことだよな,と思うようなところもありました。濱口さんの影響力は絶大ですね。私からは,やはり濱口さんの本で勉強になるのは,法律の制定の経緯や歴史に関するところです。この面での濱口さんへの信頼は絶大です。

と語られています。

大内さんは、ジョブ型に対して「メンバーシップ型」という言葉を使うことに対していささか批判的で、

私に言わせれば,日本の正社員がジョブと無関係で雇われてきたわけではないので,「ジョブ型」という言葉を使うのなら,「ジョブ特定型」と「ジョブ非特定型」と言ったほうがいいのではないかと思うのです。・・・確かに就職ではなく,就社であるというのは,よく言われることですし,労働者の意識も会社のメンバーになるということなので,メンバーシップと呼んでもいいのですが,それでも会社が人を雇うのは,ジョブをさせるためであることに変わりはありません。

といわれています。もちろん、「ジョブなき・・・」というのは「ジョブの特定なき・・・」ということなので仰るとおりなのですが、とはいえ、「ジョブ非特定型」では人口に膾炙しにくいですよね。そこは、「世間で受ける言葉」を意識してます、確かに。

最後にこういうやや辛めの言葉で締めているところが、いかにも大内さんの口吻を彷彿とさせます。

私の書く本も同じですが,新書では,客観的な情報提供の部分と著者の価値判断による評価の部分とが,かなり交錯します。濱口ワールドは魅力的で飲み込まれそうですが,一歩,立ち止まって疑問をもつという姿勢をもって読めば,この本の価値はいっそう高まることでしょう。 

ちなみに、2週間近くamazonで在庫切れ、いや「通常1~4週間以内に発送します」という表示も消えて、をいをい発行から1か月足らずで絶版かよ、という状態でしたが、ようやく在庫切れ状態に復帰したようです。できれば早急に「○点在庫あり」という表示に戻って欲しいですね。

リアル本屋には置いてあるとはいっても、ネット上で興味を持った人がamazonに行ったら品切れ続きでは、買う気が失せるでしょうから。

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