内閣府「経済の好循環実現検討専門チーム」で報告
先週末、経済の好循環実現に向けた政労使会議の第1回目が開かれたことは既報の通りですが、
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/seirousi/dai1/gijisidai.html
この出席者には、政労使に加えて、有識者として日本総研の高橋進理事長と慶応大学の樋口美雄商学部長が入っています。
そして、このお二人に加えて、吉川洋東大教授を座長に、京大の照山博司、首都大の脇田成という5人から構成される「経済の好循環実現検討専門チーム」が内閣府に設置され、本日その第1回目の会合が開かれました。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2401S_U3A920C1EE8000/(賃上げなど議論、有識者が初会合)
内閣府は24日、企業の収益拡大が賃上げや雇用拡大につながるメカニズムの解明や、好循環実現に向けた課題を探るため有識者で議論する「経済の好循環実現検討専門チーム」の初会合を開いた。年末にかけて月1回程度のペースで会議を開き、報告書をまとめる。
吉川洋東大教授が座長を務め、諮問会議の民間議員である高橋進日本総合研究所理事長や樋口美雄慶大教授など、マクロ経済や労働経済学の専門家が参加する。初回は日本総合研究所の山田久調査部長と、労働政策研究・研修機構の浜口桂一郎統括研究員をゲストとして招き、足元の経済状況や各国の労働制度の違いについて議論した。
政府、経済界、労働界の代表者が集まる政労使会議とほぼ同一のテーマを並行して議論することになる。内閣府は「専門チームとしての成果を政労使会議に提出するかどうかは決まっていない」としている。
http://www5.cao.go.jp/keizai2/keizai-syakai/k-s-kouzou/shiryou/wg3-10kai/pdf/1.pdf(経済の好循環実現検討専門チームの開催について(案))
http://www5.cao.go.jp/keizai2/keizai-syakai/k-s-kouzou/pdf/koujyunkanjitsugenkouseiin.pdf(経済の好循環実現検討専門チーム名簿)
この第1回目の会合に、日本総研の山田久さんとわたくしが呼ばれ、それぞれ
山田久「賃金デフレ脱却への処方箋-政労使協議の役割」
濱口桂一郎「EUにおける賃金に関する政労使協議をめぐる状況」
について報告をいたしました。
それぞれについてはじきにアップされる資料をご覧いただければと思いますが、話の流れでいろいろと面白い話にも展開しています。
そのうち議事録もアップされると思いますが、サービスの生産性をめぐって、物的生産性じゃなくって付加価値生産性が大事だとか、スマイルゼロ円が問題とかいう話も出てきます。
(追記)
本日の会合の資料が内閣府HPにアップされたようです。
http://www5.cao.go.jp/keizai2/keizai-syakai/k-s-kouzou/shiryou/1th/koujunkanjitsugen-1th.html
わたくしの資料はこれです。
http://www5.cao.go.jp/keizai2/keizai-syakai/k-s-kouzou/shiryou/1th/shiryo6.pdf
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