『福祉と労働・雇用』(ミネルヴァ書房)のお知らせ再掲
ミネルヴァ書房から刊行されている『福祉+α』というシリーズの第5冊目になる『福祉と労働・雇用』が、来月(9月)に刊行されます。わたくしの編著です。
http://www.minervashobo.co.jp/book/b120806.html
「正社員」体制の下で成り立っていた福祉と労働の幸福な分業は、「正社員」が徐々に縮小し、企業単位の生活保障からこぼれ落ちる部分が徐々に増大するとともに、否応なく見直しを迫られている。福祉と労働のはざまで見落とされてきたものはなにか、そして両者を再びリンクしていくにはどうしたらよいか。
本書は福祉・社会保障政策と雇用・労働政策の密接な連携を求めて、これらの「はざま」の領域の政策課題について検討をおこなう。
目次は次の通りです。
はしがき 濱口桂一郎
総論 福祉と労働・雇用のはざまで 濱口桂一郎
1 雇用保険と生活保護の間にある「空白地帯」と就労支援 岩名(宮寺)由佳
2 高齢者の雇用対策と所得保障制度のあり方 金明中
3 学校から職業への移行 堀有喜衣
4 障害者の福祉と雇用 長谷川珠子
5 女性雇用と児童福祉と「子育て支援」 武石恵美子
6 労働時間と家庭生活 池田心豪
7 労災補償と健康保険と「過労死・過労自殺」 笠木映里
8 年功賃金をめぐる言説と児童手当制度 北明美
9 最低賃金と生活保護と「ベーシック・インカム」 神吉知郁子
10 非正規雇用と社会保険との亀裂 永瀬伸子
11 医療従事者の長時間労働 中島勧
12 外国人「労働者」と外国人「住民」 橋本由紀文献案内/索 引
テーマが福祉と労働にまたがるというだけではなく、執筆者のディシプリンも法律系、経済系、社会系、医学系とさまざまにまたがっていますし、年齢、性別の分布も意識的に若手女性研究者に重点を置いて編んでみました。・・・と、編著者が申しております。
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