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2013年8月19日 (月)

濱口桂一郎氏の新著「若者と労働」は,未来への処方箋を与えてくれる@特定社労士しのづか

51wzbmhka5l__sx230_福岡の特定社労士篠塚祐二さんは、労働者側に立って活動する社労士として有名ですが、今まで拙著を何回もそのブログ上で書評していただいてきています。今回も、先週出たばかりの拙著『若者と労働』(中公新書ラクレ)に対して、心のこもった熱い書評を寄せて頂いています。

http://sr-partners.net/archives/51908097.html(濱口桂一郎氏の新著「若者と労働」は,未来への処方箋を与えてくれる)

日本では,小職の若いころには新規に高校や大学を出て仕事に就くことを「就職」ではなく「就社」だと言っていたが,濱口氏は「入社」という言葉の方が現実の感覚に近いと述べておられる。まさに会社へ入ってメンバーの一員となる,つまり「社員」になることだからである。

メ ンバーになるには,定年までの長い年数を仲間として付き合うわけだから,採用試験は地頭と人間力にチェックが入る。その曖昧な人間力「就活」によって,就 活学生は自分を捨て企業に合わせなければならないとの強迫観念が生まれ,自己否定あるいは「洗脳」されて自分を見失う者が多い実態は,今野晴貴氏の著書を引用しておられ,わかりやすい。

「入社」した企業では「仕事」に人がはりつくのではなく,「人」に仕事がはりつけられる。「人」に何がで きるかよりも,企業が人に何をさせるかで決まる。つまり,「人」が入社すれば,どの部署でどのような職種で働くかは全て企業側に選択権がある。新しい仕事を担当するスキルがなければ社内教育訓練でスキルアップが図られる。そこには「人」の意思はあまり関係がない。・・・

という感じで、拙著の内容を適宜要約していき、後半に入っても、

・・・濱口氏によれば,「見返り型滅私奉公」に特徴付けられるメンバーシップ型社会では,労働基準法など労働法を下手に勉強しないこと,労働基準法にはこう書いてありますなどと会社に文句を言う馬鹿は真っ当な正社員になれなかった。「そういう労働者側の権利抑制をいいことに,「見返りのない滅私奉公」を押し付ける」のがブラック企業なのだという。氏の切り方は実に痛快そのものである。一刀両断とはこのことだ。

・・・「自分の職務を大事にしたい,自分の時間を大事にしたい,自分の住む場所を大事にしたいと考える正社員が,ジョブ型正社員(限定正社員)」を自由に選べるようにならなければならないと述べられている箇所に,小職は激しく共感する。

と、大変熱く、熱く、共感を寄せて頂いております。

万人にお勧めしたい一冊である。

ありがとうございます。

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