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2013年6月14日 (金)

ジョブ型正社員と非常勤講師雇止め

本日の朝日の「働く」が、「大学、5年でクビ? 非常勤講師、雇い止めの動き 無期契約避ける狙い」という記事を載せています。

http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201306130525.html

有力大学の間で、1年契約などを更新しながら働いてきた非常勤講師を、原則5年で雇い止めにする動きがあることがわかった。4月に労働契約法(労契法)が改正され、5年を超えて雇うと無期契約にする必要が出てきたからだ。

この記事で大変興味深いのは、非常勤講師たちの組合の言っていることが、まさにジョブ型正社員論であり、大学側の言っていることがそれへの懐疑論であるという点です。

首都圏大学非常勤講師組合の松村委員長が

「解雇しにくいという理由で大学は無期転換をいやがる。だが、非常勤講師は特定の授業をするために雇われ、その授業がなくなれば解雇される。無期転換を拒む理由はない」

と、メンバーシップ型でなくジョブ型の無期雇用なんだから雇い止めする道理はないと主張するのに対して、大学側は

「担当の授業がなくなっても雇用継続を主張する人も出てくる」(大阪大)と警戒する。

ジョブ型なんて信用できないぜ、正社員はメンバーシップ型に決まっているんだから、雇い止めするしかないだろ、ということのようです。

ジョブ型正社員に対する賛成論と反対論の社会における分布状況を考えると、

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-04-02/2013040201_05_1.html

・・・限定正社員の場合、危険なのはリストラで地域、業務がなくなったら解雇が必至です。このための解雇自由のルールが伴って出てくる可能性もあります。正社員の雇用形態を破壊し、不安定雇用化へと激変をもたらすきわめて重大な動きといえます。

などと猛烈な批判をすればするほど、非常勤講師たちの無期化(「メンバーシップ型正社員化」ではなく)は困難となっていくのかもしれません。

(参考)

https://twitter.com/midorisa/status/132283481987366912

ジョブ型社会→同一労働同一賃金をどうやったら実現できるのか。仕事の切り分けをどうやったらできるのか。大学なんて、できそうな場所なのに、と思う。阪大の非常勤講師全員解雇問題も、ジョブ化によってソフトランディングできないのかと本当に思う。

そう思わない人、それを嫌がる人がいるからですね。どっち側にも。

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コメント

朝日新聞の記事を読んで、直ぐに思ったのは非常勤講師組合が労供権を取得して各大学と供給契約を結べば問題は解決するということでした。
今回の有期契約の5年制限は、飽くまでも個人と大学との労働契約の期間制限であり、労供労組の組合員には関係のない話だからです。
そのことで非常勤講師と大学にとっても供給契約による需給調整に切り替えることで、現状よりお互いの利益になると思ったのですが、残念ながら当の非常勤講師組合の見解は全く考えられないということでした。

逆に今や学長ですら有期、みたいな大学も珍しくないみたいだからなぁ。
そもそも大学教員の場合、メンバーシップ型にしようとしても、その代わり「じゃあ昨日まで精神医学教えてたけど今日から労働法教えてね」なんてことができるわけがないんだし。

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