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2013年6月22日 (土)

野川忍さんの連合批判

野川忍さんがツイートで連合の姿勢を批判していますが

https://twitter.com/theophil21

(1)過日、連合会館で行われた規制改革会議雇用WG報告書を検討するワークショップに、WG座長の鶴光太郎氏らと、パネラーとして出席した。報告書の中身についてはもちろん議論があったが、それよりも強く印象付けられたのは連合の深刻な沈滞ぶりである。

(2)雇用WG報告書には確かに多々問題もある。しかし、出席した連合関係者から出されたのはおしなべて、「ここが心配だ」「この点が不安だ」という後ろ向きの指摘ばかりで、「むしろこうすべきだ」「こういう対策の方が優先されるべきだ」といった、「打って出る」という前向きの姿勢が全くない。

(3)大学などの研究機関には、まだまだ労働法を専攻する大学院生や助教など若い研究者も少なからずいる。彼らが異口同音に言うのは、「公正な労使関係が必要だが、今の連合には全く魅力を感じない」ということ。周囲を見回しても、連合に希望を見出している者など皆無に等しい。

(4)本来なら、今こそ連合は多くの労働者の期待をになって力強く行動すべきであるのに、前述のように後ろ向きの姿勢ばかりで、内輪の人間以外にはほとんど期待を抱かれない、という現状はいかにも情けない。「既得権益擁護集団の典型」という評価を覆す第一歩を、死にもの狂いで踏み出せ!!

なお、野川さんは先月末にもジョブ型正社員についてこうツイートされています。

(1)規制改革会議雇用WGが提出した提言案につき、「解雇しやすい」ジョブ型正社員の構想が盛り込まれている、と報道されている。このWG座長の鶴光太郎さんとはかねてから、私的な研究会をご一緒する間柄である。解雇にだけ注目する報道には、彼も内心忸怩たるものがあると思われる。

(2)来月半ばに、ある場所で、私と鶴さんを含めた数名でこのWGの提言をめぐってシンポジウムを行う。おそらく、主催者側の関心の主たる対象もこの「解雇しやすい正社員をつくる」という表現であろう。しかし、これは必ずしも的確な表現ではないし、議論の本位を誤らせる。

(3)提言案の主要なポイントの一つは、日本における「正社員」と「非正社員」との峻別慣行を是正することであり、その眼目の一つとして、正社員のリジッドな雇用形態を合理的に再編することが目指されている。具体的モデルとしてジョブ型の正社員が提示されているのである。

(4)確かに、正社員だというだけで高い労働条件と雇用が守られ、非正社員だというだけで不当に低い労働条件と不安定雇用を余儀なくされる、という実態が是正されるべきであることは間違いない。では是正の方向はどうあるべきか。労使のニーズが対等な立場で折り合うことが最優先されるべきである。

(5)WGの提言も、企業側の視点で「ジョブ型正社員」を提唱し、解雇しやすくなることが主たる目的であるかのような誤解を生む点に問題があるが、そうではなく、労働者の側も「転職しやすくなる」方向が同時に目指されているはずである。解雇と辞職が、同等に可能であるような状況と言ってもよい。

(6)そのためには、企業の側の雇用制度の改変だけでなく、労働者が転職しやすくなるようなサポートも重要であり、むしろ順番としてはこちらが先に政策対応されるべきであろう。「より望ましい職にいつでも移れる」ような実態があれば、解雇される前に会社に辞表を叩きつけることも可能となる。

こういうまっとうな議論がなかなか世の中に広がっていなかいのですね。

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