今野晴貴『ヤバい会社の餌食にならないための労働法』幻冬舎文庫
今や、ブラック企業の天敵(?)としてその名も高い今野晴貴さんが、また新著を出した?・・・というわけではなくて、旧著『マジで使える労働法』(イーストプレス)の文庫版(加筆修正入り)ですね。
会社の不当な扱いに、社員はどこまで対抗できるか。「パワハラには手書きの実録が証拠になる」「サービス残業代は簡単に取り戻せる」「有給休暇は当日の電話連絡だけでOK」「不利にならない退職の仕方がある」……。職場の理不尽な圧力に屈せずに、反撃できる法的秘策が満載。再起不能になる前に知っておきたいサラリーマンの護身術。
厚さ6ミリの薄い本ですし、内容も大事なことだけだけわかりやすく書いてあるので、若い人にはお勧めです。
プロローグ 労働法を武器に自分を守れ!
1 セクハラ・パワハラ編ー非常識な上司につける薬とその効用
2 サービス残業代編ー『しごとダイアリー』は強力な武器になる!
3 休暇取得編ー病欠で2年間もの有給休暇が!
4 給料アップ編ーどんどん年収が上がる「仕組み」実践法
5 「辞めろ!」と言われたとき編ー逆境をチャンスに変えるテクニック
このなかでも、特に立ち読みでもいいから読んどくべきは5章。人に労働法について一番凝縮して喋る時にいうべきこともここです。
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