『プレジデント』誌の記事に登場
『プレジデント』誌の7月1日号に、溝上憲文さんの「サラリーマンに「限定正社員」制度は朗報か」というスペシャルレポートが載っています。
http://www.president.co.jp/pre/backnumber/2013/20130701/
そこに、私もインタビューを受けて登場しています。
・・・ジョブ型正社員とも呼ぶが、その提唱者である独立行政法人労働政策研究・研修機構労使関係部門の濱口桂一郎統括研究員はこう語る。
「会社の命令で職務が変われば、時間外労働もする。遠距離配転など勤務地もいくらでも変わるというのが日本の正社員です。その中のどれか一つでも限定した働き方をするのがジョブ型正社員であり、そうした働き方を労使の自由な契約によって結ぶというのが私の基本的なイメージです。契約内容を細かく書くか、大まかに書くかは自由ですが、労使とも契約の枠を超えた要求はできないし、権利もない。どんな契約を結ぶかは労使の話し合いで決まりますが、例えば、出版社との契約で職務を雑誌編集と書けば、廃刊になれば辞めざるを得なくなる。ただし、出版物の編集とすれば、廃刊しても書籍に移動できますが、経理や営業に移動させられることはありません」
濱口氏は制度を普及させるには「国がある程度の基本ルールを示せば、あとは労使で決めればよい」と語る。・・・
・・・濱口氏は「ジョブ型正社員は入口から出口までワンセットで提示し、労使双方が納得のいくような仕組みであるべきだ。そうではなく出口(解雇)のところだけに着目し、都合よくつまみ食いしようとしているなら問題だ」と指摘する。・・・
ちなみに、わざと図ったわけではないのでしょうが、同じ号に当の鶴光太郎氏が「しごとの未来地図 「残業も転勤もOK」のモーレツ社員がいなくなる日」というエッセイを書いていますね。溝上氏の記事と読み合わせるとなかなか興味深いです。
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