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2013年6月25日 (火)

草間徹『やる気もある!能力もある!でもどうにもならない職場 閉塞感の正体』

Img_0005_largelyresizedthumb228x314草間徹『やる気もある!能力もある!でもどうにもならない職場 閉塞感の正体』(東洋経済)をお送りいただきました。

http://www.creia.jp/blog/2013/06/13/1213

これは、クレイア・コンサルティングという組織・人事系のコンサルティングファームの調査やコンサルティングの知見をもとにして書かれた本ということです。

本書のテーマは「職場の閉塞感」である。
閉塞感という言葉は、個人が抱く「感覚」であるが、その「狭いところに閉じ込められ」「身動きができない」そして「手の打ちようがない」雰囲気は、社会や企業の構造的な問題から発生している。つまり、働く個人としては簡単には対処のしようがなく、不条理感に近いものがあるのだ。職場内での閉塞感が続くと、働く人々は気力を失い、場合によっては精神的に追い詰められて、病に至る場合も出てきてしまう。
(中略)
閉塞感を発生させている根源的原因を解決しないかぎり、いくら社員を元気づける研修を行なっても、結局は元の木阿弥なのだ。
(中略)
これらの結果から私たちが導き出したのは、働く人々は「成長意欲があるにもかかわらず、企業内の構造がそれを阻害しているのではないか」という問題意識である。本書ではこの問題意識に基づき、職場に蔓延する閉塞感と日本企業が抱える構造的な問題点の関係を解明していく。

最初の第1章で、4つのケースが小説風に語られるのですが、

第1章は「今そこにある閉塞感―4つのケース」と題して、20代から50代までの幅広い世代のビジネスパーソンが、どのような場面で閉塞感を抱いてしまっているのか、その状況をストーリー仕立てで描写しています。

就職氷河期に入社後頑張ってきたもののキャリアの危機に立たされる30代、入社後バブル期を謳歌しつつも事業不振の渦の中でやむを得ず今の仕事を続ける40代、終身雇用を約束されながらもそれを自ら反古にする役割を割り当てられて苦悩する50代、様々な理由の中ジョブホップをし続ける中で知らず知らずのうちに報われない階層に押し込められている20代の4人が主人公。

第2章でその背景があぶり出され、第3章ではその構造的メカニズムが説明されます。ここでは、仕事主体の組織の米企業に対して人主体の組織の日本企業ゆえの人材フローの停滞など、ジョブ型とメンバーシップ型の議論と通じる説明もされています。

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