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2013年4月25日 (木)

今野晴貴『日本の「労働」はなぜ違法がまかり通るのか?』

Sinnsho_201304_blakthumb150xauto218今野晴貴さんの『日本の「労働」はなぜ違法がまかり通るのか?』(星海社新書)をお送り頂きました。

http://www.seikaisha.co.jp/information/2013/04/09-post-157.html

『POSSE』で対談したときに、文春新書の『ブラック企業』ともう一冊新書を書いているといわれていたその本ですね。

先日、ご本人がツイートで、

https://twitter.com/konno_haruki/status/320855644817223681

先ほど、今月末に刊行予定の星海社新書『なぜ日本の「労働」は違法がまかり通るのか!』の最終原稿チェックを終了しました。長かった。『ブラック企業』よりも先に書き始めていたのに・・。あまりに本気で書きすぎて、激難しくなったのを、何度も簡単に書き直しました。本当に、渾身の一冊です。

といわれていたその本です。

ひと言でいうと、そうですね、労働法の解説書です。いや、そんじょそこらにあるような解説書じゃないですよ。全然そういうイメージじゃないですけど、でも通読すると、これこそ労働法を知らない人向けの労働法のその社会構造から何から全てをきちんと説明しようとした一番の解説書という印象です。

若者が考えるべきは、「働き方」ではなく「労働」だ

いま、若者を食いつぶすブラック企業がはびこり、20代・30代の過労死や過労自殺が社会問題になりつつある。なぜ奴隷でもないのに死ぬまで働くことになるのか? 非正規雇用になるのも過労で鬱になるのも、すべては「自己責任」なのか? 経済成長ばかり叫ばれるが、どれだけ成長したら労働環境はマシになるのか?「日本には、過労死するほど仕事があって、自殺するほど仕事がない」と誰かが言ったが、本当にその通りだ。何かが、決定的におかしい。日本はいったいなぜ、こんな異常な国になってしまったのだろうか? 本書では、日本の苛酷労働・違法労働の発生原因を一から探り、どうすれば私たちの力で労働環境を良くすることができるのか、その可能性を提示していく。

確かに書かれていることは、いくらでも難しく難しく書ける内容です。結構高度な中身がこれでもかと出てきます。

それを必死にかみ砕いてわかりやすく書こうとしているのがひしひしと伝わってくる文章ですね。

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