濵本・興津編『ヨーロッパという秩序』
濵本正太郎・興津征雄編『シリーズ激動期のEU3 ヨーロッパという秩序』(勁草書房)をお送りいただきました。
お送りいただいたのは、この本の第3章「EU社会法の柔軟性と正当性」を書かれている櫻庭涼子さんであろうと思います。
櫻庭さんの論文は、EUのパート、有期、派遣3指令の立法過程に着目して、労使合意による規範設定の限界を論じているもので、私にとってはとても近しい内容ですが、その他の論文も、EUという法秩序の有り様をさまざまな角度から分析していて、大変興味深いものでした。
というか、EU時代は労働に限らず、EUのさまざまな側面を勉強する機会が結構あったのですが、日本に帰ってからはどうしても視野が労働問題に限られて、憲法多元主義だの、人権条約だのといった話からは距離があってので、読みながら結構懐かしい思いもしました。
こういう形の論集を送っていただいたことを感謝いたします。
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