有期労働の何が真の問題か?
労働力調査で有期労働契約が1410万人に上るという記事が各紙に出ていますが、その解説で出色なのは朝日です。
http://www.asahi.com/politics/update/0301/TKY201303010067.html
・・・有期労働者の中には、仕事はずっとあるのに契約上は有期のまま、という人もいる。有期労働者には、期間満了で契約が更新されない「雇い止め」の不安がある。このため、待遇が低かったり、有給休暇などが取れなかったりしても、権利を主張しにくいという問題があった。
仕事がなくても雇用が維持されるのが当たり前、その代わり会社の命令は何でも聞くのが当たり前という世界にどっぷりつかった人にはなかなか理解できない、有期労働契約の本当の問題点を、こうしてきちんと記事の中に明示しているのですから、これは出色と言えましょう。
労働者の権利を守るとはどういうことかを、ちゃんと考え直すにはとてもいい素材なのですが、そこがなかなか伝わらないのですね。
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