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« 精神障害者の雇用義務化 厚労省審議会が意見書 | トップページ | 『情報労連REPORT』3月号 »

2013年3月15日 (金)

精神障がい者の雇用義務化がもたらすもの by 荻野@ニッチモ

昨日なんとか意見書がとりまとめられた精神障害者の雇用義務化の問題について、なにかわかりやすいのはないかと思って探したら、昨年11月にニッチモの荻野進介さんがこういうコラムを書いていたことに気がつきました。

役人が書いたものよりもずっとわかりやすいので、参考までに引用しておきます。

http://www.r-agent.co.jp/kyujin/knowhow/tatsujin/20121115.html精神障がい者の雇用義務化がもたらすもの

まず、二つのグラフを示します。3種類の障害者の新規求職件数と就職件数がどうなっているかですが、多分労働関係者でも、障害者に関わりがある人々以外はあまり知らないのではないでしょうか。

20121115a

20121115b_2


現行法では雇用義務から外されている精神障害者が、ものすごい勢いで求職し、就職するようになってきているのですね。

そこで、精神障害者を雇用するメリットとして3つ挙げられています。

一つは、身体障がい者、知的障がい者のうち、働ける人は既に働いている例が多く、「ふさわしい人材」を探すのがかなり難しくなっているが、精神障がい者は雇用義務の埒外に置かれていたため、「ふさわしい人材」を採用することができること。

二つは、特に身体障がい者の場合、床の段差をなくす、といった職場のバリアフリー化が必須だが、精神障がい者には特にそれは必要ないこと。

三つは、精神障がい者には高学歴で優秀な人材が多く、仕事の与え方の工夫によっては、大きな戦力になってくれる人がたくさんいること。

鍵になるのは、そう、人事管理、仕事管理をどう進めるか、という点だ。

そのためには、職場の仲間が、本人を理解することが必須となる。

そして、さらに4つめとして「職場が本来の職場の姿を取り戻す可能性」を挙げるのですが、それはどういうことでしょうか。

 「同じ精神障がいといっても、うつ病と統合失調症では、業務上、配慮するポイントは異なります。たとえば、うつ病の人はまじめな性格のため、業務を『抱え込む』『断れない』『やりすぎる』傾向がある。そういう人には、時間を区切って仕事を与えたり、今日はここまでにして帰ろう、と声をかけてあげたりすることが大切です」(川上氏、以下同)

 統合失調症の場合はどうか。「統合失調症とは、思考や行動、感情を、ある目的に向かってまとめる能力が低下する病気です。そのために、物事の優先順位づけがうまくできない、明確な指示がないと仕事が滞るなど、曖昧な状況で困惑する、といったことがおきます。反面、定型化された仕事には大きな力を発揮してくれます。同じように会社の数字を扱う仕事でも、財務よりは、ルール化が徹底している経理の仕事のほうが合うようです」

 さきほど、精神障がい者を雇用するメリットを三つあげたが、どうも、もう一つあるようだ。それは、職場が本来の職場の姿を取り戻す、ということ。うつ病の人には仕事の時間管理が、統合失調症の人には業務の定型化が必要、と書いたが、それは何ら特別なことではない。相手が障がい者でなくても、仕事を割り振る人間なら備えておくべきスキルとモラルに他ならない。

そうだとすれば、不機嫌な職場が精神障がい者の雇用で変わるかもしれない。障がい者が、ぎすぎすしがちな職場を変える可能性があるのだ。一方、企業は精神障がい者にも雇用を生み出すことでより大きな社会的責任を果たすことになる。本人は仕事を通じて堂々と社会参加し、そのことが社会経済の発展を促進する。そうした「三方よし」が実現できたら、理想的だ。

 障がい者雇用というと、これまでは特例子会社をつくり、障がい者のみで仕事をしてもらう方式をとる企業も多かった。ところがそれは身体障がい者、知的障がい者向きのやり方だったのだろう。これから重要なのは、既存の職場と障がい者をいかに共存させるか、ということではないか。

 わが国最初の障がい者雇用促進施策であり、身体障がい者の雇用義務化を定めた身体障害者雇用促進法が制定されたのは1960年。そこから半世紀を経て、障がい者雇用のあり方が大きく変わりそうな気配だ。

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コメント

少し扱いが難しいだけの「困ったちゃん」のレベルの人を
人格障害者・脳機能障害者=キチガイ=犯罪者とその予備軍とレッテルを張って排除しようとする人がいますね。
実態は、「1つのことしかできない代わりに長時間労働を厭わない」や
「職人肌できっちり仕事をするけど、対人折衝の仕事はダメ」や
「フットワークが軽いけど落ち着きがなく、結構抜けが多い」などの
それぞれの事情を抱えた人が個別にいるだけです。
それを「狂人を使えてこそ上司とか、クレーマーを満足させてこそ店員とか、モンペと不良を優しい言葉で善導できてこそ教師とか、近年、一人前のハードルを上げて首を絞めあってるな」と反論を受けます。お門違いですね。

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