安西愈『雇用法改正 人事・労務はこう変わる』日経文庫
安西愈さんの『雇用法改正 人事・労務はこう変わる』(日経文庫)をお送りいただきました。ありがとうございます。
http://www.nikkeibook.com/book_detail/11273/
労働契約法、労働者派遣法、高年齢者雇用安定法の改正がすべて成立。企業の人事労務はどう変わるのか、そして人材活用や雇用のリスク管理はどうすべきか。改正法の背景や、具体的内容、対応実務を第一人者が解説。
昨年改正された労働法3つについて、新書本とはいえ相当に詳しく解説されています。とりわけ、改正労働契約法については、無期雇用転換、雇い止め法理、不合理な労働条件の禁止のそれぞれについて、1章ずつを割き、大変力のこもった、時としてはその改正内容を叱りつけるような勢いで、書かれています。
第1章 日本の雇用が変わる
第2章 労働契約法の改正―無期雇用転換をめぐって
第3章 有期労働契約の雇止め法理を法制化
第4章 期間労働者への不合理な労働条件の禁止
第5章 労働者派遣法の改正―派遣先で必要な対応を中心に
第6章 高年齢者雇用安定法の改正と労働契約
たとえば、第2章の冒頭には「雇用体系を混乱させる法改正」とあり、第4章には「同一労働・同一賃金の原則が適用されるのではない」、等々、日本型安定雇用を維持する立場からの批判が随所に繰り広げられています。
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