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2013年2月 7日 (木)

富永晃一『比較対象者の視点からみた労働法上の差別禁止法理 -- 妊娠差別を題材として』

L14441富永晃一『比較対象者の視点からみた労働法上の差別禁止法理 -- 妊娠差別を題材として』(有斐閣)をお送りいただきました。ありがとうございます。

http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641144415

本書は,日本・ドイツ・アメリカの各国における妊娠差別への規制内容の違いを手掛かりに,近年,労働法分野で射程を拡大しつつある差別禁止法理について,「比較対象者」の観点から,同法理の内容・特徴と限界を把握することを試みるものである。

妊娠差別という、それ自体はわりと小さなテーマに過ぎないように見える部分をてこにして、差別とは何だろう、平等ってどういうこと?というでかいテーマに肉薄しようという本であり、大変細かい理屈をごちゃごちゃといじくる専門書でありながら(だから、読むのは結構大変です)、読後感は結構壮大な本でもあります。

第1章 問題の所在
 第1節 本書の問題関心
 第2節 日本法の概観
 第3節 日本法の特徴と外国法分析における課題
第2章 ドイツ法における妊娠差別規制
 第1節 妊娠等に関係する性差別禁止法制・保護法制等の概観
 第2節 妊娠質問に関する制定法・判例・学説等の展開
 第3節 小 括
第3章 アメリカ法における妊娠差別規制
 第1節 雇用に関する性差別禁止関係法制の概要
 第2節 妊娠差別に関する制定法・判例・学説等の展開
 第3節 小 括
第4章 総 括
 第1節 ドイツ法・アメリカ法の分析
 第2節 まとめと日本法への示唆等

最後の「残された課題」から、

・・・本書で扱った妊娠差別は、「等しくないものを等しく扱う」というべき局面での差別禁止法理の利用の一例である。近年導入が検討されている新しい差別禁止には、この類型に属するものが多い。さらに、新しい差別禁止法制の中には、合理的配慮義務等の新たな手法もみられる。これらの新しい差別禁止類型についても、差別禁止という手法の特徴からみて、解決が求められる問題への対処として適切かという観点を中心に、その内容・射程について探求し、差別禁止法理の総合的・体系的考察を進めていきたい。

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