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2013年1月31日 (木)

熊沢誠『労働組合運動とはなにか』

0025960岩波書店の中山永基さんから、その編集になる熊沢誠さんの『労働組合運動とはなにか』(岩波書店)をお送りいただきました。

http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?head=y&isbn=ISBN4-00-002596

社会には競争が溢れている.勝者たり得る者はごく一握りにすぎず,多くの人は敗者になることをまぬかれえない..敗者が「敗者」の立場のままでも生きていける社会は可能なのか――.ノンエリートがノンエリートの立場のままで生きていける社会を可能にする試みこそが労働組合運動だとする著者が,その真髄を語る.

ノンエリート論というのは昨今始まった話ではありませんよ。熊沢さんが今から30年以上前に出した本が『ノンエリートの自立-労働組合とはなにか』(有斐閣)だったのですから。

本書はその熊沢さんの30年ぶりの正面からの労働組合論です。

とくに、左翼と称する人が、「組合要らぬ会社が理想」を称揚し、「定時に会社から帰るジョブ型やっていたら、50歳くらいのときにあの番組の唐沢寿明みたいにはなれないんだよ」と脅しつける言葉を目にした後には、こういう一節を読むと一服の清涼剤を呑んだ思いがしますね。

仕事に分業がある限り、たいていの仕事は「ぱっとしない」地味な労役であり、多数者ノンエリートがそれを担います。とはいえ、はっきりしていることは、そういう人々こそが、そのノンエリートの立場のままで、支配され操作されることなくやっていける社会でなければならないということです。それを可能にする自主的な営み、それは労働組合運動です。だから労働組合とは、ノンエリートが昇進しやすい制度をもたらすというよりは、昇進なんかしなくても、昇進していったエリートの思いのままにはならない-そんな地点で開き直る人々の拠るものです。労働組合運動=「ノンエリートの自立」と規定できる所以です。(p11)


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コメント

労働運動も目標を見失って漂流しているみたいですね。熊沢さんというか、清水慎三さんの時代からやりなおせればとか、繰り言もいいたくなります。ところで労働法律旬報、出ましたがお読みいただけましたか?

はい、今読んでいるところです。

浜口さん、ありがとうございます! 先生にご紹介いただくと本当に心丈夫です。ご意見の異なるところもあるでしょうが、またなにかと示唆をくださいますように。

熊沢さんにわざわざおいでいただきました。ありがとうございます。
ちょうど今、熊沢理論がとても意味を持つような事態がいろいろと起こっていて、ご紹介させていただくのも大変時宜に適しているなと感じていたところです。

お久しぶりです。

まだこちらの熊沢さんの本は読んでいません。(だいたいの内容は見当はつきますが。)
自分は一生学校も大学も行きたくない、結婚してお嫁さんとかいう家のなかの「被差別部落」みたいになりたくもない。
そのため、「非エリート」としての「自立」、は学校を辞めた十代から切実なテーマでした。
そのためのヒントは二十歳からはじまったフリーターの仕事と生活、
それにユニオンや労働・貧困NPO、テント村、さらにこちらの濱口さんのブログや熊沢さんの「研究会・職場の人権」定例会から学ばせてもらっています。
ロスジェネ論壇とかいうところのストーカーとそのとりまきの巧みな誹謗により、
神経が参り対人不信も大きくなり、仕事も日常生活も難しい状態になって数年たちます。少しずつ回復しつつあります。
また、熊沢さんのところの定例会にも足を運びたいなぁとコメント欄をみて懐かしく思ってしまいました。
特に非エリート女性の一部には、自分が労働者または失業者という自覚のない方もいらっしゃいます。
そうしてサブカルやセラピーやスピリチュアルに走り、問題解決から遠ざかっているのです。
彼女らと、同じ非エリート同士、なぜ話が通じないのか、もどかしく感じながらも、
自らのスキルを身につけ、しっかり自立できるように、
エリートの奴隷にならず、生きていけるようにしていきたく存じます。

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