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2013年1月 7日 (月)

後藤和智さんのベスト、ワースト

後藤和智さんが、2012年のベストとワーストを挙げておられます。

ベターの第10位にぎりぎりわたくしの『日本の雇用終了』が滑り込んでいるようです。

http://ameblo.jp/kazutomogoto/entry-11443348898.html(【C83サークルペーパー】2012年・今年のベスト/ワースト)

まず、ベストの上から

ベスト:Huge Lauderほか(編)、広田照幸、吉田文、本田由紀[1巻]、苅谷剛彦、志水宏吉、小玉重夫[2巻](編訳)『グローバル化・社会変動と教育』1・2巻、東京大学出版会、2012年4月(1巻)・5月(2巻)

ベター1:安田浩一『ネットと愛国――在特会の「闇」を追いかけて』講談社、2012年4月

ベター2:Edward F. Redish(著)、日本物理教育学会(監訳)『科学をどう教えるか――アメリカにおける新しい物理教育の実践』丸善出版、2012年6月☆

ベター3:竹信三恵子『ルポ 賃金差別』ちくま新書、2012年4月★

ベター4:浅岡隆裕『メディア表象の文化社会学――〈昭和〉イメージの生成と定着の研究』ハーベスト社、2012年3月☆

ベター5:国立教育政策研究所(編)『教育研究とエビデンス――国際的動向と日本の現状と課題』明石書店、2012年5月☆

ベター6:今野晴貴『ブラック企業――日本を食いつぶす妖怪』文春新書、2012年11月☆

ベター7:安達誠司『円高の正体』光文社新書、2012年1月★/片岡剛士『円のゆくえを問いなおす』ちくま新書、2012年5月

ベター8:田中幹人、標葉隆馬、丸山紀一朗『災害弱者と情報弱者』筑摩選書、2012年7月

ベター9:乾彰夫『若者が働きはじめるとき――仕事、仲間、そして社会』日本図書センター、2012年9月☆

ベター10:濱口桂一郎『日本の雇用終了――労働局あっせん事例から』労働政策研究・研修機構、2012年3月

ベストがあって、次にベター1から始まっているので、ベター10ってのはつまり11位で本来は次点だったわけですな。

我が国の解雇事例について述べられた、一種のデータ集です(統計とかではなく質的なデータですけど)。ただそれ故我が国における解雇(ないし退職勧奨)というものの位置づけについて冷酷に語ってくれます。労働問題の研究者や労働相談のケースワーカーなどを目指すのであれば必携と言っても過言ではないでしょう。

はい、まさしく質的データ集です。

ちなみに、後藤さんの激烈な舌鋒が冴え渡るワースト部門は以下の通り。舌鋒の程はリンク先をどうぞ。

ワースト:大堀ユリエ『昭和脳上司がゆとり世代部下を働かせる方法77』光文社、2012年4月

ワースト次点1:適菜収『日本をダメにしたB層の研究』講談社、2012年10月

ワースト次点2:東浩紀(編)『思想地図β』第3号、ゲンロン、2012年7月

ワースト次点3:pha『ニートの歩き方』技術評論社、2012年8月☆/二神能基『ニートが開く幸福社会ニッポン』明石書店、2012年8月☆/熊代亨『ロスジェネ心理学』花伝社、2012年10月☆

ワースト次点4:久徳重和『人間形成障害』祥伝社新書、2012年9月

ワースト次点5:斎藤貴男『私がケータイを持たない理由』祥伝社新書、2012年10月

ワースト特別枠:濱野智史『前田敦子はキリストを超えた――〈宗教〉としてのAKB48』ちくま新書、2012年12月

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