労務屋さんの「今年の十冊」
労務屋さんが「今年の十冊」を挙げておられます。この「今年」というのは昨年2013年のことで、実際日付スタンプは12月31日付になっていますが、実際に書かれたのは今日1月4日とのことです。
http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20121231#p1
労務屋さんの10冊は、
池田新介『自滅する選択』
大内伸哉・川口大司『法と経済で読みとく雇用の世界』
大竹文雄ほか『脳の中の経済学』
小池和男『高品質日本の起源』
佐藤博樹『人材活用進化論』
武石恵美子『国際比較の視点から日本のワーク・ライフ・バランスを考える』
田中直毅ほか『政権交代はなぜダメだったのか』
濱口桂一郎『日本の雇用終了』
藤本真ほか『中小企業における人材育成・能力開発』
松浦民恵『営業職の人材マネジメント』
大内伸哉『労働の正義を考えよう』
で、私の『日本の雇用終了』も挙げていただいておりますが、その次に挙げていただいた藤本さんらの『中小企業における人材育成・能力開発』が、いかにも労務屋さんらしい渋い選択で、うれしく思います。
私の『日本の雇用終了』について、
わが国労働市場の相当を占める中小企業の現場における解雇や契約打ち切り、その補償などの実態を紹介して話題になりました。神は細部に宿るといいますが、まさにそうした印象の本です。
とコメントされたすぐ後に、この本について
藤本先生のたいへんな労作。課題とともに中小企業の人材育成力、それを支える業界団体の役割といったものが確認できます。これまた神は細部にという本で、ブラック企業云々も結構ですが中小企業のこうした側面にも注目が必要でしょう。
と述べていただいているのも、本日紹介した呉学殊さんの「日本の誇れるもの、本物の中小企業家」と併せて、日本の中小企業の姿を複眼的に捉える上で重要なことだと思います。
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