大内伸哉『経営者のための労働組合法教室』経団連出版
大内伸哉さんの新著『経営者のための労働組合法教室』(経団連出版)をお送り頂きました。有り難うございます。
こういうタイトルを表層的、扇情的に受け取ると、最近ネット上にも良く広告を出している「経営者向け労働組合対策セミナー」みたいな本か、と勘違いされるかも知れませんが、もちろん大内先生がそんな低俗な本を出すわけはないのでして、
http://www.keidanren-jigyoservice.or.jp/public/book/index.php?mode=show&seq=256&fl=
労働組合法を遵守することは、経営者にとっての最低限の責務であるだけでなく、よい経営のための要諦であって、経営者には労働組合法の基礎的な知識が欠かせません。本書は「経営者のための~」という書名ですが、書かれている内容は労働組合問題に悩む経営者のためのマニュアルではなく、法によって大きなパワーが与えられている労働組合と良好な関係を保ち、よい経営をしていくための一書です。労働委員会の公益委員として数々の事件を担当した著者が、労働組合と上手につき合っていくための基礎的知識、労働組合をめぐる法的ルールをわかりやすく解説。経営者のみならず、実務担当者にもおすすめします。
大内さんご本人も、ブログで、
http://souchi.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-590d.html
こういうタイトルにすると,労働組合関係者の方は読んでくれないのではないか,内容が偏っていると誤解されないか,という気もしたのですが,でも経団連出版から出すものですし,もともとの動機は,はしがきにも書いているのですが,労働組合法をどうしても軽視しがちな経営者に読んでもらいたいという気持ちがあったので,まあこのタイトルで行こうということになりました。
と述べています。
逆に、ある程度労働法を勉強した人にとっては物足りない感を抱かせるかもしれませんね。
最後の第20講「労働組合とどうつきあうべきか」には、一歩踏み込んだ大内さんの考え方が若干にじみ出ています。
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