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2012年12月26日 (水)

なぜ「自分たちの若いころは上司や先輩から怒鳴られるのは当たり前」だったのか?

毎日の社説がパワハラを取り上げています。

http://mainichi.jp/opinion/news/20121226k0000m070167000c.html(パワハラ 軽く見てはいませんか)

その冒頭で、

「自分たちの若いころは上司や先輩から怒鳴られるのは当たり前、それに比べて近ごろの若い社員ときたら……」。そんな会話をよく聞く。

というオヤジ感覚から始めているのは、実はこの問題を考えるいいヒントになります。

たとえば、

この給料ドロボー!おまえなんかクビだ!

という言葉、従来の大企業に典型的な日本型雇用システムの中の正社員にとっは、それほど痛くもかゆくもなかったのです。だって、そもそも給料は個々の職務や成果の対価ではなく、会社メンバーとして長期的に貢献する(はず)ことに対する生活保障なのだから、たまたま一時期にある仕事を命じているだけの上司ごときがとやかくいえる話ではないし、そもそも上司に人事権などない。

もちろん、「人事部は見ている」ので、会社に逆らうような奴は会社ぐるみでハラスメントされるかもしれないけれど、それはまた別の話。

実質的にパワーがない上司にパワーを使ってハラスメントなんてしようがない。いやもちろん、ハラスメントはいろいろあるだろうけど、こんな馬鹿上司、どうせ数年でどちらかが配転されたらはいさよなら、と思って我慢できるし、実際我慢してたんでしょう。

逆に言うと、パワーがないからハラスメントしても大して問題だと思われていなかった、がゆえに、ハラスメントに対する問題意識もあまり発達しなかったのかもしれません。

むしろ、上司や先輩が怒鳴るのは、オンザジョブトレーニングの一環なのであって、そういうものとして当時の若手社員たちも受け取っていたのでしょう。

そういう意味では、ここにも、日本型システムのベースが維持されながら、正社員に対する成果主義によって「この給料ドロボー」という言葉に迫真さがにじみ出てきたり、非正規など立場の弱い労働者が増えることで「おまえなんかクビだ」という言葉が文字通りの意味になったりするようになってきたことが、問題の背景にあるように思われます。

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コメント

いわゆる「ハラスメント」というのはいじめの言い換えですよね?
要は大人のいじめということでよろしいんでしょうか。
「給料ドロボー」に反応して投稿してしまいました。すみません。
日米開戦前の昭和初期の話として聞いたのですが電車に乗ってた一般の乗客がおりる間際に向かいに立っていた軍人のサーベルを、「税金泥棒」と言って蹴り挙げたみたいなことがあったらしいですね。
まぁ、関東の大震災の後、かなりイライラしていた状況とか想像できるというか。
まぁ、そもそも役人=軍人としては戦争する事が自らにとって合理的な訳で、国民も戦争しろと言ってる訳だし、満州事変や日米開戦の口火を切るにいたるのはそうは難しくはなかったという事のようですね。
最近でも公務員叩きが喧しい(?)ですが、公務員と戦争て別に利害が反しないていうか、相性良いというかそんな訳で。
まぁ、何が言いたいという訳でもありませんが、なんか話が突拍子もない方向へ飛んでしまいましたが、日本人に民主主義なんて似合わないんじゃないのと思う今日この頃です。失礼致しました。

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