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2012年12月11日 (火)

健康保険と労災保険の適用関係の整理プロジェクトチームとりまとめ

本日開かれた労働政策審議会労働条件分科会労災保険部会の資料として、例の健康保険と労災保険の適用関係の整理プロジェクトチームとりまとめがアップされています。

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002qomu.html

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002qomu-att/2r9852000002qot8.pdf

それほど長くもないし、どの部分も重要ですので、全文引用しておきます。

労働者の業務災害については、使用者が補償責任を負うことから、業務上の負傷等は労働者災害補償保険法に基づく給付が行われ、業務外の負傷等は健康保険法に基づく給付が行われる。健康保険法上、業務は「職業その他社会生活上の地位に基づいて継続して行う事務又は事業」と広く取り扱っており、例えば、副業で行った請負の業務で負傷した場合やインターンシップで負傷した場合などに、労災保険法からも健康保険法からも給付がなされない事態が生じ得る。

今般、シルバー人材センターの会員の就業中の負傷について健康保険法からの給付が認定されないという問題が起きたことを契機に、本プロジェクトチームを立ち上げたが、シルバー人材センターの問題のみならず、働き方が多様化する中、国民に広く医療を保障するという観点に立って、以下のとおり対応方針を整理した。

(1) 健康保険

○ 健康保険における業務上・外の区分を廃止し、請負の業務(シルバー人材センターの会員等)やインターンシップなど、労災保険の給付が受けられない場合には、健康保険の対象とする。

○ その上で、労使等関係者の負担に関わる変更であるため、変更の方法(法改正の要否)、遡及適用の要否、役員の業務上の負傷に対する給付の取扱いを含め、社会保障審議会医療保険部会で審議を行い、結論を得る。

(2) 労災保険

○ 労災保険には、労働基準法に規定する労働者以外の者(請負の業務を行う者等)のうち、特に保護すべきものに対し、例外的に労災保険の加入を任意で認めている「特別加入制度」がある。負傷等を負った方が十分な給付を受けられるよう、特別加入制度について十分な周知・勧奨を行うこととする。また、特別加入制度の対象者については、就労環境の実態を踏まえ、適切なものとなるよう、検討を行う。

○ シルバー人材センターの会員等であっても、従来どおり、実質的に雇用関係にある方には労災保険の給付の対象となる旨を、改めて労働局等に徹底することとする。

(3) シルバー人材センター

○ シルバー人材センターの会員の保護の観点から、一般企業や公共機関から受注している作業を中心に、可能なものは全て、労災保険が適用される「職業紹介事業」や「労働者派遣事業」による就業への転換を進めていくよう指導することとする。

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コメント

特別加入についてですが、農林魚業や建設業の個人事業主が加入できる制度であったと思いますが、私のような舞台技術者、それに役者(有名タレントではなく所謂大部屋役者など)については特別加入できなかったと思います。
昨今の舞台機構の複雑化や演出の多様化など、建設現場同様かそれ以上の事故リスクが伴うことがある上、表舞台にに立つ役者アーティストもバックヤード技術者も、制作会社や演出家との直接雇用関係はなく殆どが個人事業主です。・・・尤も、これは雇用リスクの回避だけでなく税法上(消費税制度が人件費を仕入れとして処理できる)の利点を追求した結果とも言えるのですが・・・
これらの労務提供者の労災事故は、殆どが国民健康保険で処理・給付されることになります。
私見によれば、本来一般生活上の傷病リスクとは異なる(業務上のリスクの高さの他、演出上の理由という人的要因が大きい)と考えられるため、本来別途保険料が加算されるべき職域に固有の保険制度(即ち労災保険適用の上でリスク応分の労使負担)がなければならないと考えています。現状の国保のままだとタダ乗りに近いということです。

現行の労災保険制度が悪い(追いついていない)のか、雇用制度の穴が悪いのか、それともその両方なのでしょうか。

エンターテイメントの世界では、一昔前なら想像もできないほど、どんどんリスクが高くなっています。エスカレートしていくインセンティブとして、創作(制作)側が人的・経済的リスクを負わないことが一番の要因だと思います。労災フリーライダーの存在が、社会全体のリスクを高めている、と。

個人的には、“労災フリーライダー”を最小化し、労災保険の制度の機能としては、補償よりも寧ろ防災のインセンティブとして、将来の労災事故による人的・時間的・経済的負担の可能性というものが、当該プレーヤーの歯どめ(アンカー)として社会的に機能することに期待したいと思ったりしています。
少なくともゲーム理論、ないし政策宣伝の事後的効果としては有効だと思います。“美しい国”よりは、‘タダ乗りしない国’のほうがよろしいのではないかと思います。長くなりました!。

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