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2012年12月29日 (土)

防衛省防衛研究所編『中国安全保障レポート2012』

Cover_jp_2012_110x158防衛省防衛研究所より同研究所編『中国安全保障レポート2012』をお送りいただきました。

http://www.nids.go.jp/publication/chinareport/index.html

中国の安全保障政策や軍事動向に対する国際社会の関心が高まっています。日本においても中国の軍事的・経済的な台頭が我が国の安全保障に多大な影響を与えるとの認識が広まっています。中国はすでに世界第2位の経済規模を有し、日本や東アジア諸国の不可欠なパートナーとなっている一方で、強力な経済力を梃子に国防費を増加させながら、人民解放軍の近代化を進めています。『中国安全保障レポート』はこうした中国の戦略的・軍事的動向を分析し、国内外に発信するものです。同レポートには日本語版のほかに、英語版と中国版があります。

http://www.nids.go.jp/publication/chinareport/pdf/china_report_JP_web_2012_A01.pdf

サイトには日本語版だけでなく、英語版、中国語版までちゃんとありますね。

いろいろと勉強になる内容ですが、興味を惹かれたのはコラムの「国軍化を警戒する中国共産党」でした。

人民解放軍が国家の軍隊ではなく、中国共産党という党の軍隊であることは、本レポートが最初から最後まで強調するところですが、それに対する疑問の声が中国内に結構あるらしく、これに対して中国共産党が強く警戒して極めて激しく批判しているようです。

中国共産党は「軍隊の非党化、非政治化」や「軍隊国家化」(国軍化)を繰り返し批判してきた。この傾向は近年強まりつつあり、特に2012年春には、連日のように軍隊国家化を批判する論説が『解放軍報』に掲載された。党軍関係の基本構造が安定しているにもかかわらず、中国共産党は、軍の近代化の進展と他の非民主主義体制諸国における民主化とそれに伴う軍の中立化の経験から、軍隊の国家化につながりうるような傾向に対して過敏になっており、警戒感を高めていると思われる。

このような議論が起こる前提として、人民解放軍はあくまでも党の軍隊であり、国家の軍隊ではないという事情がある。人民解放軍はその任務の一つとして、中国共産党の政権を守るという役割を担っている。しかし、仮に軍隊が党ではなく国家の軍である場合には、その至要な任務は国家の防護であり、一つの政党である中国共産党の政権を守る義務はなくなる。これは中国共産党にとって避けなければならない事態である。従って、中国共産党は「国内外の敵対勢力」が軍隊の国家化を主張することで、「中国共産党の政権基盤を揺るがそうと」しているとして警戒を高めているのである。・・・


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